インドではすべてが「カレー料理」なので、自分たちの食べているものをカレーという分類をしていないのだという。
だから、一概にカレー料理と言っても、インド料理のすべてがカレー料理になってしまい、その種類がどれだけあるのか誰も知らない。
それは地域によっても違うし、各宗教によっても違うし、さらには家庭それぞれでも違う。北インドのカレーと南インドのカレーは、入れるスパイスすらも違うという。
とびきり辛いカレーもあれば、病気の人に食べさせる味の非常に薄い特殊なカレーもある。だから、それぞれカレーの色が違っている。
さらには中に入れる具材も、羊肉のものもあれば、魚肉のものもあれば、肉の一切入っていないベジタリアン向けのものもあって、それこそ星の数ほど存在する。
海岸部ではもちろん魚介類の入ったカレーになるし、山岳部では肉が主体のカレーになる。