◆西日本の山の中。見捨てられた地方の中で、行く末を考える

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鬱蒼と茂った近くの山をゆっくりと登っていると、すっかり体力を失っていることを自覚せずにはいられない。

急勾配では心臓が破れそうで、坂を下るときは疲労で足が小刻みに震える。休み休みでないと身動きできない。

もともと麓にも人がいないのに、山の中であればなおさら人の姿もない。一心不乱に鳴く蝉の声にすべてが消されて、人のいない自然の豊穣さに圧倒される。

過疎の村や、本当に人ひとりもいない山の中で佇んでいると、人口が減って衰退していく日本の地方や、高齢化や、変わって行くものや、変わらないもの、そして社会や人のあり方等、いろんなことを思う。

高齢化が進み、人口が減るというのは、都会にいたら絶対に気がつかない。なぜなら、人が減れば減るほど、逆に人は都会に集まっていくようになるからだ。

相変わらず人は多いように見えて、少子化や人口減はどこの世界の話だろうと感じる。しかし、都会の人間がそうやって何も気付かないうちに、地方が朽ちているのである。

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