2014年8月25日、フィリピンのマニラで66歳の日本人男性が、正体不明の2人組の男に射殺された。午後2時のショッピングモールの近くなので、まさに白昼に起きた犯罪事件である。
射殺された日本人は、「ツヤ・カズアキ」という名前の男性だった。
これは単純な物盗りの仕業ではないと言われている。状況から見ると「暗殺」だ。まず、確実に殺せるように至近距離から頭部を撃ち、とどめに腹部を撃ってすぐに逃げた。
犯人が仮に強盗だったとしたら、襲いかかる場所が目立ち過ぎるし、殺す必要はないし、仮に殺しても何かを奪って逃げるはずだが、犯人は何かを取った形跡はない。
完全に、銃器の扱いに慣れた、プロの犯罪者の「ヒット・エンド・ラン」である。殺し屋だった可能性が高く、彼らがツヤ氏に恨みがあったというよりも、誰かに雇われて仕事をしたという状況なのかもしれない。
フィリピンでは、「よくある話」ではある。