若い女性がただ普通に街を歩いているだけで声をかけられる。相手に目配せをしたとか、物憂げに歩いているとか、そういった場面ではなく、ただ「歩いている」だけで次々と男が声をかけてくる。
ニューヨークの街で、ひとりの女性が街を歩いてみて、どれくらいの男が声をかけてくるのかを試した動画が今、ユーチューブで大ヒットしているという。
「10 Hours of Walking in NYC as a Woman」というものだ。
この動画が話題になっているのは、歩いている女性に声をかけるという行為を、男性側がいかに軽く考えていて、女性側がいかに疎ましく思っているのかという浮き彫りにさせているからでもある。
これを制作したのは「ホラバック」と呼ばれる反ハラスメント組織なのだが、その意図は「街を歩くだけで女性はこれだけ、性的ないやがらせを受けている」ことを明確にすることだ。
議論が沸騰したのは、「街を歩いている女性に声をかけるのが、なんで性的いやがらせになるのだ?」という部分だった。