◆このままでは、日本の社会で女性の餓死者・自殺者が大量に出てもおかしくない

◆このままでは、日本の社会で女性の餓死者・自殺者が大量に出てもおかしくない

(『9月の自殺者 全国で1805人 女性が大幅に増加 警察庁』と記事になっている。男性が去年よりも0.4%増えて1166人、女性が27.5%増えて639人、特に女性の自殺者が大幅に増えているという。4月4日に書いたこの記事を改めて読んで欲しい。まだまだ経済悪化の地獄は終わっていない)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないのだが、これによって多くの学校が休校している。

そこで、子供の世話をしなければならない母親が仕事を休まねばならず経済的に苦境に落ちてしまう確率が高まった。厚生労働省は子供の世話で仕事を休んだ保護者向けの「助成金」を新設した。

ところが、である。この助成金は「風俗業などで働く人は対象外」である。

支援団体は「差別だ」として批判しているのだが、助成金はもともと「暴力団員」「暴力主義的破壊活動を行った団体に所属する人」「性風俗業」「接待を伴う飲食業」を排除しているので、厚労省は風俗嬢には助成金を出さないことに決めている。

国の姿勢を変えるのは時間がかかるし、場合によっては徒労に終わる可能性も高い。当たり前だが、アンダーグラウンドの人間たちと国は最初から相性が悪い。国が助けてくれると思っている風俗嬢はひとりもいないだろう。

新型コロナウイルスの蔓延は実体経済を急停止させているのだが、自宅待機・自宅隔離・自粛の徹底が徹底されると、すべての企業が経営危機に陥り、非正規雇用者や従業員を解雇せざるを得ない。

非正規雇用者で働いている女性たちは約1500万人だが、彼女たちが今この瞬間にも困窮する可能性がある。

経済危機がやってきた時、女性が最も苦しむのである。

シングルマザーになって子供を抱えるのも女性、病気になりやすいのも女性、給料が低く抑えられているのも女性、社会から低く見られているのも女性、真っ先に仕事を切られるのも女性だからだ。

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