言うまでもないが、人間社会の「闇」は消えることがない。アンダーグラウンドは、時の政権がどんなに激しく駆逐しようとしても、どんどん地下に潜っていくだけで、それを根絶することはできないのである。
たとえば、インターネットは当初、児童ポルノからドラッグ販売から爆弾製造方法のマニュアルまで、ありとあらゆるアンダーグラウンドが剥き出しの世界だった。
やがてこうしたものは、どんどん規制がかかるようになっていき、一般の人々はアクセスできなくなってしまった。では、闇は消え去ったのか。
いや、消えるはずがない。児童ポルノ・ドラッグ・犯罪情報は地下に潜って、その地下にアクセスできる人間は、よりアンダーグラウンドに染まれる時代になっている。
アンダーグラウンドは、グーグルやマイクロソフトの検索サイトも到達できないほど深いところにあり、検索で引っ掛からないから多くの人は存在すらも知ることもなく、アンダーグラウンドで何が起きているかも知らない。
こうしたアンダーグラウンドの世界は、「ダークウェブ」だとか「ディープウェブ」と言われるようになっている。いずれ表社会の規制が厳しくなっていけば、私もこの「ダークウェブ」に移行するはずだ。