人権

日本人女性が、アフガニスタンの女性たちを見て危機を覚えないといけない理由

タリバンを見ても分かる通り、彼らにはいまだ人権意識が低くて「女性は男の所有物」扱いなのだが、人間の歴史から見るとむしろタリバンの風習のほうが主流であったとも言える。人類の長い歴史の中で、「人権時代」はここ数十年のことだと言っても過言ではない。(鈴木傾城)

◆アフリカ女性を略奪・奴隷にした白人たちの現代の罪意識

『地獄の季節』で有名な詩人アルチュール・ランボーはフランス人だが詩人を辞めた後はいろんな職業を転々としながらさまよい歩き、やがてアフリカで武器商人となっていた。 なぜアフリカだったのか。フランスもかつては「帝国」であり、東南アジアのカンボジアだけでなく、アフリカの北西部に植民地を持ち、そこでは多くのフランス人が進出してビジネスをしていたのだ。 当時のヨーロッパが競って世界の未開国に突き進んで植民地 […]

◆メンデ・ナーゼル。奴隷というのは、過去の存在ではない

スーダンの山岳地帯にはヌバ族という民族が暮らしているが、このヌバ族が大虐殺されていることは以前にも取り上げたことがある。 誰もヌバ族には関心がない。だから、それをいいことにスーダンのオマル・バシール大統領はヌバ族を徹底的な大虐殺を行っている。 また、ジャンジャウィードと呼ばれるアラブ系の民兵がこのオマル・バシールと組んで、ヌバ族の大虐殺、略奪、放火、レイプ、人身売買を行っている。 それを糾弾したの […]