◆1971年ニューヨーク。経済破綻した薄汚い大都会にあふれたセックスワーカー
今では信じられないかもしれないが、1970年代のニューヨークは「腐ったリンゴ」と揶揄される薄汚い大都会だった。しかし、この頃のニューヨークの匂い立つような悪徳を当時のドキュメンタリー映画、娯楽映画、報道、写真などで見ると、本当に惹きつけられるものがある。 1971年のニューヨークは、経済的な危機に直面していた。アメリカ全体がベトナム戦争の長期化で疲弊し、1970年代初頭には「スタグフレーション」と […]
今では信じられないかもしれないが、1970年代のニューヨークは「腐ったリンゴ」と揶揄される薄汚い大都会だった。しかし、この頃のニューヨークの匂い立つような悪徳を当時のドキュメンタリー映画、娯楽映画、報道、写真などで見ると、本当に惹きつけられるものがある。 1971年のニューヨークは、経済的な危機に直面していた。アメリカ全体がベトナム戦争の長期化で疲弊し、1970年代初頭には「スタグフレーション」と […]
1970年代のアメリカというのは、ベトナム戦争反対から生み出されたカウンターカルチャー(反体制)のヒッピー文化が爛熟し、ドラッグと暴力で自滅していった「暗い時代」だった。 1971年にはヒッピー文化の暗い象徴であるチャールズ・マンソンが、シャロン・テート殺人事件で死刑を宣告(その後、無期懲役)されていた。 政治の世界ではウォーターゲート事件でニクソン政権が追い込まれて1974年に辞任、泥沼と化して […]