インターネットのオークションサイト、フリーマーケットサイトがいくつかある。その中で「メルカリ」という主にスマートフォンでアクセスするアプリがあって、若者を中心に人気があるという。
フリーマーケットなので、個人が持つ中古品や不要品を登録者が売ることができる。女性のユーザーも多く、着なくなった服や使わなくなったバッグや、子供服や化粧品や小物や、ありとあらゆるものが出品されている。
そこに、最近になって「現金」が売られるようになった。
運営会社が「利用規約でマネーロンダリングを禁止しており、それにつながる可能性がある」として、現行紙幣の出品を禁止するという騒ぎになった。
「現金」と言っても、旧紙幣だとか珍しい製造番号が付いている紙幣だとか、コレクターが求めているような紙幣ではない。そういった紙幣は紙幣としての価値よりも骨董品としての価値がある。
最近はほとんど流通していないと言われている2000円札などを大事に持っている人もいると思うが、なかなか見る機会がないものは稀少品として高値で買う人がいても不思議ではない。
しかし、メルカリで売られていたものはそうではない。