タイの報道を見ていると、タイ全土が治安悪化で揺れているように見える。
1月21日にはバンコクに60日間の非常事態宣言が出されたが、それも治安悪化を世界に印象づけるものとなった。
しかし、実際にデモ隊と警察が衝突しているのは、ほんの一部である。ほとんどのエリアが平静であるのは、現地にいる人たちが報告している通りだ。
2006年9月のクーデターのときでさえも、翌日のバンコクはいつもと変わらない朝で、どこにクーデターが起きていたのかという状況でもあった。
だから、タイに行ってもそれほど危険はないし、リゾートに関してもほとんどタイの政治混乱とは関係ない。
しかし、事態がどのように急変するのか分からないこともあり、観光客は減っている。
シンガポール航空は2014年1月から2月に予定されていたバンコク便を19便キャンセルしているが、これもデモによって旅行のキャンセルが相次いで収支が合わなくなったからだ。