2014年7月26日に長崎県佐世保市で起きた徳勝もなみという16歳の少女が犯した猟奇的な犯罪は、彼女の精神的な不安定さを示すエピソードが山のように出てきている。
猫を解剖していた、それが楽しかった、父親を金属バッドで殴打していた、被害者の血で血文字のようなものを書いていた……。
彼女の事件が報じられれば報じられるほど、彼女の異常性が際立ってくるように見える。彼女は幼児の頃から、そういった異常性があったという説もあるのだが、普段はあまり異常性は目立たなかった。
精神的なバランスが崩れたのは、母親が死んで父親がすぐに別の女性を連れて来たからだと言われている。その後、彼女もまたマンションでひとり暮らしをするようになるのだが、これは彼女からしてみれば、一挙に両親を失った状況である。
実は、多くの猟奇的殺人の加害者は、子供の頃に「家族の崩壊」に巻き込まれており、それが異常の発芽になっているのはよく知られている。家族が崩壊することによって、精神のバランスを崩す子供が一部にいるのである。