2010年に食料品価格・石油の高騰が起きた。これによって北アフリカで多くの国民が逼迫し、2011年1月より中東で巨大な反政府運動が湧き上がった。
チュニジアから、リビア、エジプト、イエメン、バーレーン、イランと、とどまるところを知らず、やがてこの混乱は2014年にテロリスト国家「イスラム国(ISIS)」を生み出し、ますますひどくなっている。
オバマ大統領は2009年に大統領になってから一貫して中東から撤退し、軍事を抑制することに力を注いでいた。
しかし、超暴力国家「イスラム国」が誕生してから、もはや口先だけの介入でお茶を濁す方針がとれなくなり、なし崩しに中東の混乱に引きずりこまれようとしている。
イスラム国を生み出したのは、皮肉なことだがアメリカだ。アメリカはシリアのアサド政権を崩壊させようとテロリスト集団にも武器・弾薬を与えてきたが、それがテロリストの国家樹立につながるとは想像もしなかったようだ。