ジョルジア・ラヌーザが13歳の頃、彼女の父が急死した。
彼女は激しい悲しみに包まれ、そのストレスが全身を覆っていった。そのあと、ジョルジアは身体に異変を感じた。急に皮膚がかゆくなったという。
彼女の皮膚は斑(まだら)になり、赤みを帯びて膨れあがった。掻きむしると皮膚が傷つき、どんどん悪化した。ストレスがかかると、さらにひどくなっていった。
診察の結果、それは「乾癬(かんせん)」と呼ばれる皮膚病であることが分かった。乾癬は、アレルギー性の皮膚病であると言われている。
なぜ乾癬が起きるのか、原因は明らかではなかったのだが、一種の免疫異常ではないかと言われている。アレルギー反応で、自分の身体が自分で自分を攻撃しているのである。
皮膚の弱い白人にかかりやすい皮膚病であると言われている。10代の彼女は呆然として、為す術がなかった。