うつ病

日本の自殺者を減らしたいのであれば、社会の裏側に広がる「これ」に対処せよ

うつ病は目に見えるような病気ではない。当人の身体の奥から精神をむしばんでいく病だ。いったん、うつにとらわれてしまうと、絶望ばかりが膨れ上がり、それによって日常生活が破壊される。「自分の人生そのものに価値がない……」本人は、そう確信し、未来への希望は完全に絶たれる。(鈴木傾城)

自殺、心の破壊。日本は精神的に深刻な状態にある人がケアされない社会である

日本人はギリギリまで精神的なストレスに耐えて、耐えて、極限まで耐えて壊れていく。日本の自殺率が先進国で問題視されるほど高いのは、精神的に深刻な状態にある人がケアされないで放置されていることを意味している。だから、日本人の私たちは自分で自分の心を注意深く観察する必要がある。(鈴木傾城)