売春する女性を救済するという名目で、実は売春する女性に関心がなく、ただ自分自身を売り込んでいる人は欧米でも日本でもたくさんいる。
こうした人はNGO団体やジャーナリストという肩書きをつけて、売春する女性たちに寄り添うように見えて、実は彼女たちをダシにして、自分のビジネスのタネにしている。
カンボジアで人身売買の女性たちを救出するという人権活動をしていた女性、ソマリー・マムという女性もそんな女性のひとりだった。
彼女は「家族から切り離されて売春させられていた」と言っていたのだが、本当にそうだったのかどうかずっと疑念を持たれ続けて来た。
その後も「娘が人身売買業者に拉致された」とか「自分のNGO団体の職員がカンボジア軍に8人殺された」とショッキングなことを言っていたが、それがすべて虚偽であったことがバレて、自分の財団を追い出された。
実は「人身売買と戦う」と公言しながら、その裏で売春女性を食い物にしている悪徳NGO団体や、寄付金を詐取しているNGO団体が山ほど存在する。
また、売春する日本女性の境遇の悲惨さを訴えながら、実は自分がその女性たちに手を出しているジャーナリストもいる。日本でも、貧困女性の味方のふりをして、実はそうではない人間がいるのである。