行方不明

◆行方不明者という出来事。自分が行方不明になるのは私にとっては甘美なこと

日本で行方不明者の統計を見ていると、面白いことが分かる。2020年の統計で言うと、行方不明者で最も多いのは10代・20代である。彼らはなぜ「行方不明者」になるのか。国外で言うと犯罪に巻き込まれた確率が高いと誰もが考えるのだが、日本の場合はやや事情が違う。 日本では10代・20代の行方不明の原因は「家出」が最も大きな理由であり、家出の原因は家庭環境にある。 子供に対して激しいアプローチで接する親が一 […]

身分証明書も現金も携帯電話も何もかも捨てて家出して生きられるのか?

2018年に起きたありとあらゆる事件の中で、私が最も忘れがたく今でも気になっているのは、福岡県大野城市で起きた事件だ。 取り壊し寸前のボロボロのアパートに2年間放置された女性の遺体があって、70代の内縁の夫が逮捕されたのだが、この夫は妻が何者なのか知らなかった。 彼女は自分が誰なのかを夫にも言わず、病気になっても医者にもかからず、社会の底辺で、静かに、隠れるように生きていた。(ブラックアジア:30 […]

◆行方不明になった女性は、山に捨てられたのかもしれない

閲覧注意 以前、アメリカでは行方不明者が年間67万人もいて、そのうちの60%が女性、しかもその多くは未成年の女の子であることを書いた。(米国の闇。行方不明者67万人、87%が未成年、60%が女の子) どこの国でも、殺された人よりも、行方不明者の方が圧倒的に多い。しかも誰かが一度行方不明になって1ヶ月以上も経つと、ほとんど発見されることはない。 今まで存在していたはずの人が忽然と姿をくらまして、完全 […]

◆人が行方不明になる。この世から掻き消されるように消える

人が突如として行方不明になる事件はもちろん昔から今も延々と続いている。 自分の意思で姿を消す人もいれば、拉致されて姿を消す人もいる。あるいは人知れず事故に巻き込まれて遺体が見つからないまま行方不明として片付けられる事件もある。 私がまだ若かった頃、ネパールで行方不明になった女性がいて話題になったことがあった。当時、私も東南アジアに入り浸って長期の放浪を繰り返していたので、他人事ではなかった。 行方 […]

◆行方不明者の統計が、殺人事件の統計よりも恐ろしい理由

2013年5月6日、アメリカのオハイオ州クリーブランドで、10年に渡って行方不明になっていた女性3人が保護された事件があった。 彼女たちはヒスパニック系の男3人に「囚われの身」となって10年以上も性奴隷にされていた。 犯人はギャングやマフィアの一員でも何でもなく、ごく普通にスクールバスの運転手をして働いていたような男だ。監禁していた家もごく普通の民家で、犯人は近所の人々のバーベキューにも参加してい […]

◆米国の闇。行方不明者67万人、87%が未成年、60%が女の子

少し、恐ろしい話をしたい。数字が大きくて信じられない話だが、今起きていることだ。 アメリカでは行方不明者が年間60万人以上もいる。これはあくまでも届け出のあった行方不明者をカウントしたものだが、それでも60万人とは恐ろしい数字だ。 1997年は98万人を超えていた。届け出のない行方不明者を入れると100万人を超えた可能性があった。 そして、2000年代はほとんど80万人をキープしており、2011年 […]