尊厳死

◆行方不明者という出来事。自分が行方不明になるのは私にとっては甘美なこと

日本で行方不明者の統計を見ていると、面白いことが分かる。2020年の統計で言うと、行方不明者で最も多いのは10代・20代である。彼らはなぜ「行方不明者」になるのか。国外で言うと犯罪に巻き込まれた確率が高いと誰もが考えるのだが、日本の場合はやや事情が違う。 日本では10代・20代の行方不明の原因は「家出」が最も大きな理由であり、家出の原因は家庭環境にある。 子供に対して激しいアプローチで接する親が一 […]

そろそろ日本人も尊厳死・安楽死を認めるように大きく声を上げてもいい頃だ

(ダークネスの方で安楽死を取り上げました。『寝たきりは「静かで安らかな状態ではない」ということを、まずは認識すべき』。こちらでも改めてこの記事をトップにします) ちなみに私は安楽死・尊厳死も賛成しています。なぜ「高齢になり、寝たきりになり、意識も薄れ、永遠に介護されないと生きていけないのなら死ぬ」という考え方がいけないのか。「尊厳を持って死にたい」という人もいる。日本はそろそろ「死の選択肢」を考え […]

「1日でも1分でも1秒でも長生きした方が幸せ」と人生を考えるのは浅はかだ

老いていなくても、何らかの不治の病、何らかの精神的な疾患、何らかの事情で、本人が死にたいと思うほどの困難で第三者が見ても生きている方が苦痛であると認識される場合、「死の選択」はあって然るべきではないのか。確かに生命は大切だ。思いつきで死ぬのは馬鹿げている。しかし、生きることに対して多大な苦しみしか生まない人生もあるわけで、そういう人たちに対しては「死」という選択肢があることは救いではないのか。(鈴 […]

◆生かされて無限地獄になるのであれば、死を選ぶのも合理性のひとつ

「尊厳死」という言葉がある。日本尊厳死協会によると、尊厳死とは「延命措置を断わって自然死を迎えること」とある。「不治で末期」の場合、延命させるためだけに延命治療するのを拒否し、本人の意志によって自然死する。 日本は「死」に対して深い議論もせず、そのまま曖昧な状態にしてきた。しかし、そろそろ「尊厳死」を肯定し、法制化しなければならない時期に入っているのではないだろうか。 日本ではすでに「延命治療は行 […]