◆好みの変遷。「好きになればそれが好きなタイプ」にすれば好みが自由に変わる
先日、久しぶりに私は自分の小説である『カリマンタン島のデズリー』を必要があって読み返していたのだが、その時にふと気づいたことがある。 この小説も例によって登場人物はすべて実在の女性をモデルにしているのだが、この中には執拗に私を誘う40代の女性が出てきて、主人公が頑なに彼女の誘いを断る場面が出てくる。サンティという女性だ。 サンティはすでに40代にある女性だったのだが、主人公は彼女が歳を取り過ぎてい […]
先日、久しぶりに私は自分の小説である『カリマンタン島のデズリー』を必要があって読み返していたのだが、その時にふと気づいたことがある。 この小説も例によって登場人物はすべて実在の女性をモデルにしているのだが、この中には執拗に私を誘う40代の女性が出てきて、主人公が頑なに彼女の誘いを断る場面が出てくる。サンティという女性だ。 サンティはすでに40代にある女性だったのだが、主人公は彼女が歳を取り過ぎてい […]
まだ二十歳《はたち》くらいの時、私自身はごく普通の感覚を持った青年であったと自分では思っている。女性の好みもそうだった。明るく、楽しく、美しい女性が好きだった。 当時は、誰もが好きになるタイプの女性を私も好きになった。世間の男たちの好みと、私の好みは合致していた。私も誰もが好む画一的な「美人で華やかで明るい女性」が好きだったのだ。 女性の魅力はそこにあるのだから、それを外したら女性を追い求める意味 […]
