不老不死

◆「死」が重要なのは、それがこの世で唯一絶対の平等だから

嬴政(えい・せい)という名の男は、紀元前246年に中国戦国時代を制して、それ以後は「始皇帝」と名乗って絶対権力を欲しいがままにして生きた。 万里の長城の建設も、この始皇帝が住民の莫大な犠牲の中で行ったものである。 絶対権力を手に入れた「始皇帝」が極度に恐れているものがあった。それは「死」だった。死んでしまったら手に入れた権力など何の意味もない。 だから、始皇帝は数千人もの家臣に「死なない薬を探し出 […]