ドラッグ・ミュール

◆「ブログに旅行記を書いてくれるなら無料で海外旅行」で何が起きたか?

危うくドラッグ・ミュール(麻薬の運び屋)にさせられそうになった日本人の話が最近あった。この日本人の男性は30代の会社員だった。アンダーグラウンドとはまったく関係のない一般人である。 彼は「ブログに旅行記などを書けば無料で旅費を出す」という勧誘をネットで見つけた。応募してみると当選した。 早速、連絡がきて2018年12月4日に東京駅で「担当者」を名乗る人間に会うと、その場で簡単な説明を受けてタイの往 […]

◆今後、何も知らない日本女性が、麻薬の運び屋にされていく

2010年、56歳のイギリス人、ロバート・ジェフリー・ソーヤーという男が、ペナンから成田空港に到着したとき、2.5キロもの覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕された事件があった。 日本での裁判の中で、問題になったのは、この男が覚醒剤を持っていたのかを知っていたのか、知らなかったのかという部分だった。 最初の裁判では無罪になったのだが、その後検察が最高裁判所に控訴して、今度は一転して有罪になった。被告は […]

◆死刑判決を受けた竹内真理子。マレーシアに4キロの覚醒剤

マレーシアでひとりの女性が覚醒剤を4キロも持ち込んだとして逮捕されたのは2009年10月のことだった。竹内真理子容疑者、35歳。 誰もが知っていることだが、東南アジアで麻薬の持ち込みは無期懲役か死刑かのどちらかになってもしかたがないほどの重罪である。 覚醒剤を4キロと言えばもはやプロの密輸と同じ量であり、そのニュースを見たとき、これは冤罪が証明できなければ間違いなく死刑になるケースだと感じた。 そ […]

◆フィリピンで死刑を宣告、長期収監されていた日本人が16年ぶりに恩赦された

1994年。フィリピン中部ネグロス島のバコロド空港で、娼婦から渡された土産の中に大麻2キロが入っていたことが発覚して逮捕された男がいる。鈴木英司氏である。 この事件は発端から私もよく覚えていて、時おり報道される記事には注意深く目を通していた。前にも、どこかで彼のことは書いたかもしれない。 鈴木氏は知らなかったと一貫して主張したが同年12月には死刑判決を受けた。翌年、マニラ首都圏モンテンルパ市の刑務 […]