ドラッグ

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◆スマートドラッグ。うまくやれば天才、下手をすれば廃人

眠気を吹き飛ばし、気分を高揚させ、覚醒を保ち、バリバリと仕事や勉強がこなせる。尋常でない集中力が得られるので、暗記すべきものを次々と覚えていくことが可能。 効き目はまるで覚醒剤だが、もちろん覚醒剤ではない。医師から正規のルートで手に入れる限りは合法だ。そんな魔法のような薬があったら誰でも欲しいと思う。 それは存在する。スマートドラッグである。 スマートドラッグのスマートというのは体型の話をしている […]

◆5ドルの狂気。次々と亜種を生み出す危険ドラッグの地獄

2012年5月26日、ドラッグで気の狂った男がホームレスの顔面の75%を食べているところを射殺されるという信じがたい事件が起きたことがあった。(ゾンビ事件。錯乱した男がホームレスの顔面75%を食いちぎる) 普段は平穏で優しかったと言われた容疑者が全裸になってゾンビのように人を食うようになったのは、この男が合成ドラッグと呼ばれるものを試した時だった。 そのドラッグの名前は「入浴塩(バスソルト)」と呼 […]

◆ドラッグ・マネーを巡るメキシコの闇は叩き壊されるのか?

ドナルド・トランプ大統領はメキシコを「敵」と呼び、メキシコ人たちを「犯罪者や強姦犯」と呼んだ。そして、大統領に就任したら「国境に壁を作れ」と命令し、さらに移民取り締まりを強化せよと命令した。 その上に、ペニャニエト大統領との電話会談では「薬物取り締まりが不十分である」と不満をぶちまけ、メキシコ側がこの問題に対処できないのであれば、アメリカは軍を派遣するとも言った。 メキシコは残虐極まりない麻薬組織 […]

◆ドゥテルテ大統領の正義のための大量殺戮は成功するのか?

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領がドラッグに関わる人間を殺しまくって、すでに3ヶ月で3000人以上がドラッグ関連で死んでいる。(フィリピン麻薬戦争。これが現場の血まみれ殺害光景だ) しかし、ドゥテルテ大統領は「まだ全員を殺しきれない」として、さらに6ヶ月「厳しい取り締まり」という名の殺戮を延長することを決定した。 そのためフィリピンではドラッグ絡みの大量殺戮が今後も続くことが決定的になった。 […]

◆映画『ボーダーライン』に見るメキシコの麻薬戦争の行方

アメリカで2015年に公開された映画『ボーダーライン』はメキシコの麻薬戦争をテーマにしたものである。監督はドゥニ・ビルヌーブ、主演はエミリー・ブラントで、世界中でヒットしている。 原題は『Sicario(シカリオ)』。 これはスペイン語で言うところの「殺し屋、暗殺者」であると言われている。この原題は映画ではとても重要な意味を持つのだが、ネタばれになるのでここでは詳しくは書かない。 メキシコを舞台に […]

◆フィリピン麻薬戦争。これが現場の血まみれ殺害光景だ

閲覧注意 フィリピンの大統領に就任したロドリゴ・ドゥテルテ氏は、かねてから自分が大統領に就任したら「麻薬密売人を皆殺しにしてやる」と豪語していた。 そして、2016年7月1日に新大統領になった瞬間、「皆殺し」はスタートした。(ドゥテルテ大統領の犯罪者皆殺し作戦はもう始まっている) すでにフィリピンでは麻薬関連で警察や自警団に殺された人間は2000名近くに上がっている。 警察官による「処刑」が起きて […]

◆ドゥテルテ大統領の犯罪者皆殺し作戦はもう始まっている

フィリピンの歓楽街「アンヘレス」は、フィリピンが誇る売春地帯である。 私はちょうど一年前の2015年7月にこの売春地帯を久しぶりに訪ねている。(アンヘレス再訪。現地のバスを使ってアンヘレスに行く) この歓楽街は売春地帯であることには変わっていないが、以前と違ってオーナーが様変わりして「金、金、金」の世界となっており、質が落ちた歓楽街となってしまっていた。 相変わらずフィリピン女性はホスタビリティ溢 […]

◆ドラッグ、貧困、売春の吹き溜まり。ヘイスティングス通り

カナダのバンクーバーと言えば、「安全で、風光媚美で、とても過ごしやすい都市」として知られている。 長期留学でカナダを選ぶ日本人も多いのだが、その理由はバンクーバーが非常に過ごしやすいからだと言われている。 しかし、そのバンクーバーにも闇がある。それは「イーストサイド地区」である。 この地区の「ヘイスティングス通り」は普通の人は足を踏み入れない危険地区であると言われる。ここはホームレスやドラッグ依存 […]

◆ロドリゴ・ドゥテルテ。フィリピンで誕生した暴言の大統領

フィリピンのミンダナオ島はイスラム分離独立主義者が暗躍している場所であり、フィリピンでも非常に危険な場所として知られていた。 この島にはしばしばモロ民族解放戦線(MNLF)の残党が現れて銃撃戦が起きる。(フィリピンで政府と銃撃戦をしているモロ民族解放戦線とは?) ところが、ミンダナオ島ダバオに暮らす日本人もたくさんいて、「ミンダナオ島は危険じゃありません」とメールが来たりする。これはどういうことだ […]

◆売春地帯アンヘレスをドラッグ禍に落とすのは誰なのか?

タイではヤーバーと呼ばれる錠剤型の覚醒剤がパッポンやパタヤといった歓楽街に蔓延しているのだが、フィリピンの歓楽街ではどうなのだろうか。 私はフィリピンの歓楽街アンヘレスに何度も行っているのだが、フィリピンでは一度もドラッグを勧められたこともないし、ドラッグをやっている女性に当たったこともない。 そのため、アンヘレスでドラッグは蔓延していなのだろうと何となく思っていた。しかし、そこは東南アジア屈指の […]

◆マリファナへの認識と動き始めている医療用カンナビノイド

GWファーマシューティカルズという企業はほとんどの人は聞いたことがないはずだ。 アメリカの株式市場ナスダックにADRとして上場するイギリスの製薬メーカーだが、まだ規模としては時価総額で約1400億円のとても小さな目立たない企業である。 経営状態も非常に悪く、2013年から収益が悪化しており、赤字を補填するために2014年から負債を極度に増やしている。もちろん配当もない。 しかし、この企業は今後、鎮 […]

◆ドーピングを誘発しやすい社会だから覚醒剤が浸透していく

1945年、日本の敗戦の後、どさくさに紛れて売られていたのが「ヒロポン」と呼ばれる薬だった。 ヒロポンというのは、文字通り「疲労がポンと取れる」という意味で付けられた安易なものだったが、その内容は今で言うところの「覚醒剤」だった。 戦時中は兵士や特攻隊の士気を鼓舞させ、労働者や女工たちに眠気防止で武器弾薬を作るために使われていて、大日本製薬の主力の薬のひとつだった。 この当時はヒロポンの成分である […]

◆その人の人生を完全に破壊するまで続く覚醒剤の快楽地獄

有名人が次々とドラッグで問題を起こしている。以前から噂されていた元野球選手の清原和博も覚醒剤で転落した。 清原和博はかなり気合いの入った覚醒剤使用者だったようだが、覚醒剤を使用しながらセックスに高じていたことも徐々に明るみに出てきている。 これは歌手の飛鳥と同じく、反社会的な人間たちが言う「キメセク」だとか「シャブセク」と呼ばれるもので、覚醒剤とセックスの合わせ技にハマると、もう抜けられない。 清 […]

◆「あなたもどう?」と麻薬を出した女性をしみじみと想う

「この薬はとても気持ちがいいのよ、あなたもやってみる?」 私にそう言ったのは、サムイ島にいたフランス女性だった。彼女が持っていたのは白い結晶で、彼女はそれを白いタバコ用シガレットの紙に包んで保管していた。 これがヘロインだった。私が生まれて初めてヘロインというドラッグを見たのがそのときだった。 薄暗いバンガローの中で、ヘロインの包みを出して私の前に差し出したとき、私は即座にそれを断らなかった。 そ […]

◆ドラッグ依存のセックスワーカーが路上で使い捨てされる現場

メキシコのドラッグ・カルテルが凄まじいまでの勢力を持っているのを見ても分かる通り、世界はドラッグの蔓延で地獄のような惨状になっている。 ドラッグに満ちているということは、すなわちドラッグに堕ちた依存者も山ほど存在するということだ。日本ではドラッグでフラフラになってストリート売春をしている女性の姿は皆無だが、世界はそうではない。 アメリカでも中南米諸国でも欧米でも、こうした女性たちは当たり前に存在す […]

◆ヘロイン・ママ。母親が娘をドラッグ依存と売春に堕とす

イギリスのファッションモデルに「カーラ・デルヴィーニュ」という女性がいる。シャネルやH&Mのモデルとして活躍している太い眉毛が特徴のブロンドヘアーに青い目のイギリス女性である。 今後、映画女優としてもブレイクしていくのかもしれない。 ただ、彼女は俗に言うパーティーガールだ。ドラッグやアルコールに溺れており、感情も一定せず、うつ病のような症状も見せることもあると言われている。もしかしたら自滅も早いの […]

◆不眠不休でも、疲労も死の恐怖もない。究極の戦争ドラッグ

現在、地球上で最も激しい戦闘が行われているのが、シリア・イラク一帯である。爆撃、空爆、銃撃、殺戮、拷問、処刑。この地にはすべての暴力が存在する。 イラクは2003年にアメリカが激しい空爆を行ってから無法地帯と化し、シリアは2011年に中東の民主化運動のうねりが上陸してから内乱状態となった。 そして2014年6月29日にはアルカイダですらも「暴力的で連携できない」と言う超暴力武装組織ISISが「ここ […]

◆森田裕貴。ドラッグで禁固19年の刑、獄中で首を吊って自殺

2010年11月14日夜、バリ島グラライ国際空港でひとりの日本人が逮捕された。 森田裕貴。当時は35歳だった。 この男はインド・ニューデリーで購入したハシシを約6キロをインドネシアのバリ島に持ち込もうとしているところを逮捕されていた。 この男のスーツケースにはハシシが13個の小さな小箱に分けられて隠されていた。 ニューデリーからはタイ航空431便でバンコクにトランジットしていたのだが、バンコクの空 […]

◆ドラッグ・ミュール。中身を知らない荷物は絶対に持つな

2009年10月にマレーシアで逮捕された日本人がいる。竹内真理子容疑者である。 彼女は4キロの覚醒剤を運んでいたが、彼女を逮捕した国マーレシアはドラッグに対しては厳しい態度で臨む国のひとつとして知られている。 逮捕された時点で「死刑は免れないのではないか」と言われていたが、実際2011年10月25日に死刑の判決が出た。その後、彼女は上告していたが、2015年10月15日にその上告は棄却されて死刑が […]

◆ジャニス・ジョプリン。彼女を殺した高純度のヘロインのこと

2015年9月15日、ドラッグとアルコールに溺れて1970年10月4日に急逝したジャニス・ジョプリンの愛車だったポルシェが競売に出されることを報道していた。 ジャニス・ジョプリンはヒッピー文化の申し子だ。 彼女が死ぬまでずっと所有していたこのポルシェもまた、曲線を多用した様々な色使いが混じったサイケデリックなペイントをされた独特の美的感覚で彩られたもので、当時の時代の空気を強烈に残している。 彼女 […]

◆未成年少女をドラッグ漬け、不要になったら殺して捨てる国

閲覧注意 世界で最も多くドラッグが使用される国とはどこか。それは先進国のアメリカである。アメリカ社会は弱肉強食の競争社会であり、多くの国民はそれを是としている。 こうしたことから成功者と敗者がくっきり分かれることが多く、競争からこぼれ落ちた人間は「自業自得だ」として社会から見捨てられる。 格差は「競争に敗れた奴が悪い」という発想となり、それが激しい格差を生み出して先進国とは思えないいびつな社会を生 […]

◆コロンビアのドラッグを巡る闇と、美しい売春女性たち

南米コロンビアもまたドラッグ・カルテルに国が飲まれてしまい、メキシコが現在のようにドラッグ・カルテルに占拠される前は、南米で最も危険な国がコロンビアだった。 私が中米ニカラグアにいた1996年、知り合いになったホテルの従業員と話をしていたときに、コロンビアの話題が出たことがある。 彼はこのようなことを言った。「パナマも危険だが、コロンビアだけは行くな。あそこでお前のような外国人がうろうろしていたら […]

◆歓楽地パッポンを巡るドラッグの密売と、汚職警官の事件

最近、パッポンでひとつの事件が起きている。52歳の南アフリカ人の男ローランド・ブロックスが起こした事件だ。 この男は南アフリカの「白人」だったので、ボーア人であると思われる。 ブロックスは5年間、タイで暮らしていた。パッポンにはゲイバーだけが集まった「特殊な小さな通り」があるのだが、彼はそこの常連で、5年間ただれた生活を送っていたようだ。 しかし、長らくタイで暮らしているうちに金が切れた。彼は何と […]

◆ドラッグの異常行動が「普通の光景」になっていく社会

アメリカでは「バス・ソルト」と呼ばれるドラッグに狂った男が、ホームレスの顔面を貪り食った事件があった。2012年5月のことだった。(ゾンビ事件。錯乱した男がホームレスの顔面75%を食いちぎる ) それ以来、バス・ソルトは「ゾンビ・ドラッグ」として知られるようになっているが、このゾンビ事件から3年経って、合成ドラッグは社会から駆逐されたのだろうか。 いや、逆だ。このドラッグはすっかり市民権を得て、ア […]

◆危険ドラッグの蔓延が止められなくなると、どうなるのか

危険ドラッグは2012年頃から日本で爆発的に流行していたが、吸引者の事件が目立つようになったのは2014年からだ。 法律で規制されたら成分をどんどん変化させていき、もはやそれを作っている業者ですら、それがどんな効用をもたらすのか分からない。 それをアルバイトで雇われた人間が、目分量で適当に作っていくので、成分も品質も分からないものが市場に出回っていく。 日本では今、ドラッグと言えば覚醒剤でもヘロイ […]

◆ドラッグに堕ちた若い女性たちのヌードが時代の最先端に

日本ではあまり大きく報道されなかったが、2014年12月28日、米英は長らく続いて来たアフガニスタンでの戦闘任務をいよいよ完全に終結させており、この日から撤退を開始している。 普通、戦争終結というのは大きな時代の節目である。 それなのに、このニュースがあまり大きな報道になっていないのは、2001年から始まったアメリカのアフガニスタン侵攻、タリバンとの泥沼のゲリラ戦、テロを防ぐことができず、またアフ […]

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