自殺

◆リストカットという言葉が定義される前から、それは女性の間で行われていた?

著書『病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』を書いてから、リストカットやオーバードーズする女性のことを考えることが多くなった。今も、そうした女性から連絡が来ることもある。 みんな、身体よりもまず心が傷ついている女性でもある。 心が傷ついた女性は、その心の傷に合わせて身体も傷つける。ある女性はそれがリストカットになり、ある女性はそれが大量のタトゥーになり、ある女性はそれがピアスやスプリッ […]

◆自殺には4つの種類がある。自由度が高い「良き時代」になぜ自殺が増えるのか?

フランスの社会学者エミール・デュルケムは、『自殺論』を書いている。 自殺に関して言えば「あなたはなぜ自殺したのですか?」と聞くことができないので、デュルケムは自殺者のさまざまな属性を分析して分類を計り、自殺には4つの種類があるということを突きとめた。その4つというのが以下のものだ。 1. 集団本位的自殺2. 自己本位的自殺3. 宿命的自殺4. アノミー的自殺 このうち、上から3つについて噛み砕いて […]

◆パタヤ・フライング・クラブ。歓楽街パタヤで次々と飛び降り自殺する外国人

タイの歓楽街パタヤでは外国人が飛び降り自殺する事件が多いのは以前からよく知られている。 ブラックアジアでも、外国人の飛び降り自殺に関しては何度も何度も取り上げた。(ブラックアジア:仕事も金も尽きて売春地帯で飛び降り自殺したアメリカ人) パタヤは堕落した街であり、アルコールもセックスも無尽蔵にあるので、堕ちようと思ったらどこまでも堕ちることができる危険な街なのである。 普通の男はだいたい予算を決めて […]

◆アメリカで広がる自殺と事故死の衝撃的な裏側と、これから日本で起こること

世界最強の資本主義国家であるアメリカでは、自殺者の増加が問題になっている。 2022年は過去最高の4万9449人、ほぼ5万人に近い自殺者が出て、バイデン大統領が慌てて自殺者対策に追われる状況になった。 「アメリカ人の10人に9人がメンタルヘルスの危機に直面している」と政府関係者も述べているが、自殺者は2001年から比べると30%以上の増加であり、アメリカの資本主義が国民を豊かにしていないことが窺え […]

◆堕ちたファランはタイ歓楽街に死す。売春地帯で自殺に追い込まれる心理とは?

つい数日前だが、タイの歓楽街であるパタヤで、ひとりのノルウェー人が寝室で自分の腹を自分で刺して自殺を図ったことが報道されていた。場所はサウスパタヤにあるホテルだった。 この54歳の男フランク・ジェスヴォルドは、腹を刺した後にあまりの激痛に耐えられなくなって、咆哮のような叫び声を上げてのたうち回っていた。 叫び声を聞いたホテルのスタッフがドアを何度も叩いて鍵を開けるように言ったのだが男が応じないので […]

自殺、心の破壊。日本は精神的に深刻な状態にある人がケアされない社会である

日本人はギリギリまで精神的なストレスに耐えて、耐えて、極限まで耐えて壊れていく。日本の自殺率が先進国で問題視されるほど高いのは、精神的に深刻な状態にある人がケアされないで放置されていることを意味している。だから、日本人の私たちは自分で自分の心を注意深く観察する必要がある。(鈴木傾城)

◆あなたを死に追いやる曲。自分自身の「自殺ソング」として機能する曲がある

音楽は人々の感情をかき乱す。ある曲は陽気で楽しく明るい気持ちを掻き立て、ある曲はロマンチックな気持ちを掻き立て、ある曲は過去の郷愁を掻き立てる。 ジャンルも多種多様化し、人々の趣向も無限に広がった。音楽は大衆化されてあまねく広がり、私たちの文明はもはや音楽なしには成立しない。家族でも個人個人で音楽の趣味が一致することはない。 人の性格を知るには、その人が好きな音楽を知るのが一番早いと言われている。 […]

人はなぜ、クリスマスや年末に自殺したくなってしまうのか

経済的にも人間関係にも苦境に堕ちた人たちは、楽しそうな人たちの姿や街の光景を見つめて、自分にも救いが来るかも知れないと根拠もなく一縷の望みを託す。しかし、孤独の中でクリスマスを終えて、自分には救いは来なかったことを知る。そして、心が折れる。(鈴木傾城)

◆このままでは、日本の社会で女性の餓死者・自殺者が大量に出てもおかしくない

(『9月の自殺者 全国で1805人 女性が大幅に増加 警察庁』と記事になっている。男性が去年よりも0.4%増えて1166人、女性が27.5%増えて639人、特に女性の自殺者が大幅に増えているという。4月4日に書いたこの記事を改めて読んで欲しい。まだまだ経済悪化の地獄は終わっていない) 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないのだが、これによって多くの学校が休校している。 そこで、子供の世話をしなけ […]

◆自殺するハイエナ。私も「金がなくなったらおしまいだ」と常に思っていた

ちょうど一週間ほど前、タイのローカル紙『パタヤ・ニュース』に、白人(ファラン)が自殺していたという記事を載せていた。3日間で2人の白人(ファラン)が自殺に追い込まれていた。 ひとりはイギリス人だった。部屋の中で首を吊って死んでいた。金がなくなってどうしようもなかったのだと思われるが、詳細は書かれていない。もうひとりはスウェーデン人だったが、こちらはバルコニーで首を吊っていた。 別に珍しい事件ではな […]

◆インドネシアで300人の子供を性的に弄んでいたフランス人が自殺している

2020年7月9日。インドネシアで、フランソワ・カミーユ・アベロという65歳のフランス人の男が拘置所の監房内で自殺した。首の骨が折れた状態で発見され、3日後に病院で意識が戻らないまま死んだ。 この男は何者だったのか。 年金生活に入ってからインドネシアのジャカルタを観光ビザで何度も訪れて、そこで貧しい子供たちをカネで釣ってホテルに連れ込み、性的な虐待をしていた男だった。典型的なペドフィリア(児童性愛 […]

◆小柄で華奢な身体の夜の女が、屈強な男たちからすべてを奪って死に追いやる

タイのショッピングモールは内部が吹き抜けになっているので、とても開放感がある。しかし、その作りのせいか、しばしば自殺者が出る。 パタヤのセントラル・フェスティバル・ショッピングモールでも今年の5月に自殺者が出ているのだが、上から人間が落ちてくるのだから、買い物をしていた人たちのショックはかなり大きいだろう。 死んだのはイギリス人の男だった。パタヤでは白人(ファラン)がしばしば自殺するのだが、詳細が […]

◆日本人はニュース番組のような「娯楽」を見ているだけで現実を見ていない

閲覧注意 日本人が「社会を知るためにテレビのニュース番組をいつも見ている」と自慢げに言っているのを日常で見聞きするが、私はそれを聞くたびに「それなら、なぜ日本のニュース番組に不満を表明しないのか」といつもぼんやりと思ったりする。 「ニュース番組が好き」と言う日本人には、「本当に好きなのか?」と聞いてみたいとも思ったりする。 日本人はテレビや新聞のニュース番組を見てそれがリアルであると思っているかも […]

暴力も自殺も、まるで伝染病のように人々の心に乗り移るという事実を知れ

私たちは「伝染病」と言えば、ウイルスが人から人へと伝染していくインフルエンザのようなものだけを想像する。 しかし、伝染するのは病原菌だけではない。 強い感情もまた人から人へと伝染していく。たとえば、憎悪だ。それはとても強い感情なので、共鳴するにしても反発するにしても、相手と同じ憎悪が当事者に発生して、どんどん広がっていく。 憎悪は理性ではなく感情である。感情は往々にして理性を超えるので、憎悪が蔓延 […]

◆空から人が降ってくる街、歌舞伎町。境界線を踏み越えたら助からない

(この記事を書いた10月4日から8日後にも飛び降り自殺があったので追記し、改めてトップに移動します。これが歌舞伎町で起きていることです) 先日、新宿の歌舞伎町で若い女性がビルの上で不安定に立ったり座ったりしている事件があった。 彼女の立っていたビルは、過去に何人も飛び降り自殺しているビルだったが、幸いにして彼女は飛び降りなかった。(ブラックアジア:歌舞伎町の自殺の名所。ホストに疲れた女たちはここで […]

◆歌舞伎町の自殺の名所。ホストに疲れた女たちはここで飛び降りる

真夜中や明け方に歌舞伎町のホテル街を野良犬のようにうろついていると、ストリートでホストと若い女性が激しく口論している姿を見ることがある。 大抵は、女性の方がかなり感情的になってホストに詰め寄って、ホストが反撃するパターンだ。 ホストに大金を注ぎ込む女たちにとっては、ホストと切れるというのは今まで注ぎ込んだカネが無駄になり、文字通り「すべてを失う」ことを意味している。必死だ。 ホストの方は女たちから […]

◆セックス動画が本名で流出、最後に自殺したイタリア女性

インターネットに流出して話題になった動画は、決して削除することはできないと言われている。 なぜなら、大元が削除されてもそのコピーが他人の手元に残っていると、その他人からまた流出する可能性があるからだ。しかも、インターネットは全世界が相手だからアンダーグラウンドに流れると、もう絶対に消すことができない。 ティツィアナ・カントーネはそれで自殺した。 彼女はイタリアに住む30歳の女性だったが、前のボーイ […]

◆森田裕貴。ドラッグで禁固19年の刑、獄中で首を吊って自殺

2010年11月14日夜、バリ島グラライ国際空港でひとりの日本人が逮捕された。 森田裕貴。当時は35歳だった。 この男はインド・ニューデリーで購入したハシシを約6キロをインドネシアのバリ島に持ち込もうとしているところを逮捕されていた。 この男のスーツケースにはハシシが13個の小さな小箱に分けられて隠されていた。 ニューデリーからはタイ航空431便でバンコクにトランジットしていたのだが、バンコクの空 […]

◆どんどん豊かになっていくタイで危惧される自殺の増加

閲覧注意 2014年9月11日、タイのサムットプラーカーン県にあるワニ園(クロコダイル・ファーム)でタイ人女性が池に飛び込んでワニに噛まれて死ぬという事件があった。自殺だった。 実はタイでワニ園に飛び込んで死ぬという自殺は何度も起きていて、珍しいものではない。日本にはワニが珍しいので、こんな自殺を考える人はほとんどいない。 しかし東南アジアでは、ワニは珍しい動物ではない。2010年や2011年のタ […]

◆パタヤで外国人が自殺、「クーン」というタイ女性が発見

2015年2月24日、タイの東パタヤの民家で、40歳になる日本人、ヒラタ・シュウイチロウ氏がコンピュータのLANケーブルで首を吊っているところを同居の女性が見つけ、すぐに首からケーブルを外し、救急車を呼んでいる。ヒラタ氏はからくも助かり、意識不明のまま病院に運ばれた。 この女性クーン・タナチャさんは39歳、この家の大家であったが、同時にこのヒラタ氏のタイの彼女でもあり、同居していたのだという。 ヒ […]

◆悲しみよこんにちは。ジーン・セバーグの転落とその自殺

フランスの18歳の少女が1954年にひとつの小説を発表した。その小説は『悲しみよこんにちは』というしゃれた題名が付けられていた。 小説の主人公は17歳の少女なのだが、自分の父親が愛人を連れてコートダジュールの別荘で避暑を過ごすうちに、この父親が別の女性に惹かれていくという話だ。 長いフランス人のバカンス。別荘。父親の愛人。自分自身の奔放な性。殺人計画……。 18歳にして、この大人の世界の愛憎劇を物 […]

◆タイの歓楽街タニヤで、自らに火をつけて自殺した日本人

2014年11月5日に、タイ歓楽街パタヤで52歳のアメリカ人が飛び降り自殺しているが、仕事も金もなくした中での飛び降り自殺だった。 27階から飛び降りていたので即死だった。(仕事も金も尽きて売春地帯で飛び降り自殺したアメリカ人) 東南アジア最大の歓楽地を擁するタイでは、外国人が享楽に溺れきって金を失い、次から次へと自殺している。フィリピンでは外国人が「他殺」される事件が多いのだが、タイは外国人が「 […]

◆仕事も金も尽きて売春地帯で飛び降り自殺したアメリカ人

閲覧注意 2014年11月5日、タイの歓楽街であるパタヤで、ダグラス・レックス・ラインハートという52歳のアメリカ人男性が飛び降り自殺している。 この男は最近、仕事を辞めてタイのパタヤに来ているのだが、ここで金を使い果たして、タイの滞在期限も来てしまった。アメリカに帰りたくないと考えていたこの男は、帰国するよりも死を選んだ。 遺書を書き、アルコールをしこたま飲み、27階のコンドミニアムの窓から外に […]

◆2000年1月に自殺した少女が欧州の売春地獄を知らしめた

東欧の貧しさはあまり日本人に知られていないが、ルーマニアもブルガリアもモルドバも、極貧と言ってもいいような状況の中で人々が暮らしている。 その結果、こういった東欧の国に住む女性たちはそのほとんどで人身売買の犠牲者となっている。現在、ヨーロッパ各国の売春地帯にいる白人の売春女性は、大半が東欧の女性で占められているとも言われている。 モルドバやウクライナをはじめ、多くの東欧女性が人身売買されて、強制的 […]

◆売春地帯では、絶望は癒やされるよりも、むしろ深まっていく

2011年11月17日の早朝に、南パタヤのプラタムナック山の道路脇で諫山久敏という61歳の人物が首を吊って死んでいるのが発見されている。 諫山(Isayama)という姓は日本でもあまりいないと思うが、ブラックアジアの読者のひとりにその諫山を名乗る人が会員登録をしている。 彼が自殺したパタヤはブラックアジアの舞台のひとつ。諌山という名前で会員登録を希望するメールがある。その後、まったくアクセスがない […]