戦争

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◆地獄のソマリア。本物の無法地帯は国際社会すらも関心を持たずに放置

閲覧注意 ソマリアではアメリカ軍が思い出したように無人機による空爆をイスラム過激組織の潜む地区で行っているのだが、それによって民間人も多数死亡している。 人権団体がそれを報告したのだが、アメリカ軍は否定し、翌日にはもうあっさりと忘れられた。 2019年3月28日、ソマリアのイスラム過激組織が人通りの多い場所で自動車爆弾を炸裂させて、15人を死亡させるという事件が起きている。先進国で起きたら連日の特 […]

世界人口の62.5%は、「平和が第一」とはまったく思っていない

最近、また気になったことがある。「平和」に関する日本人の認識だ。次の元号が「令和」に決まって、日本人は「平和への祈りが込められている」と世界に誇っているのが、とても無邪気で無防備に感じた。 平成の「平」は平和の「平」だ。令和の「和」は平和の「和」だ。いずれも日本人に平和思想が強く根付いているというのが分かる。平和であることは良いことだと日本人は思う。そして、平和を願うことは当たり前だと日本人は信じ […]

ISISの崩壊で「国を裏切った人間たち」の存在がクローズアップされることに

「ISIS(イスラム国)は今にも崩壊しようとしている。100%の勝利後、我々は撤収する」 トランプ大統領は最近になってこのように報告した。この言葉の通り、イスラム超暴力集団「ISIS」の崩壊が間近に迫っている。 ISISの常軌を逸した暴力は世界を震撼させたのだが、この暴力組織は一時は石油施設を占領して、莫大な現金収入を手に入れてシリア・イラク一帯を暴力に巻き込んでいった。(ブラックアジア:斬首。レ […]

「スリルに生き、スリルに死ぬ」ことを求める人はチェ・ゲバラになれる

アルゼンチンに生まれ、カストロと共にキューバ革命を成功させた筋金入りの革命家、チェ・ゲバラは幼児の頃から喘息に苦しむ少年だったが、異様なまで激しいスポーツを好む性格があった。じっとしていられない子供だった。 大学は医学部に入学したのだが、この頃にオートバイでラテンアメリカを放浪して回り、医学部を卒業してからも、再びラテンアメリカを放浪して回った。その後、メキシコでカストロ兄弟と出会うと、危険な革命 […]

◆軍産複合体を抱えるアメリカ。中国は今のアメリカにとっては「動く標的」

ドナルド・トランプ大統領は、大統領になる前から公然と中国を批判し続けていた。中国政府がありとあらゆる方法で知的財産権を侵害し、非合法な手段で大国になり、アメリカに公然と挑戦していることに対して激しく抗議していた。 その姿勢は今でもまったく変わっていない。 これに対して中国は、議員やメディアへの賄賂攻撃や買収のような「孫子の兵法」で対抗しようとしているのだが、インターネット時代において中国の裏工作は […]

◆アメリカは中国を育てていたが、その意図はどこにあったのか?

アメリカは戦争を続けてきた国である。アメリカが建国された1776年から今日まで、その90%が戦争の年月だった。アメリカは常に戦争を欲している。(「自由はただではない」という言葉の裏には何があるのか?) そして、そのためにアメリカには世界最強の軍隊を養っており、さらにその軍隊と民間がつながり、「軍産複合体」を作り上げて国が回っている。 最近までのアメリカの敵は「イスラム過激派」だった。アメリカは19 […]

◆レイプ、大量殺戮、フェイクニュース。地獄に堕ちたウクライナを見よ

閲覧注意 2018年6月6日、ウクライナの廃棄されたチェルノブイリ原発周辺の立ち入り禁止区で巨大火災が発生し、10ヘクタールに及ぶ森林が焼かれ白煙が広範囲に広がっていった。 幸いなことに風は首都キエフの方に吹いていなかったこともあって、火災の鎮火と共に人々はこの火災のことを忘れていった。 高放射線区域内の火災で放射線がどれくらい飛び散ったのか心配されるが、ウクライナ当局は「安全基準内である」と繰り […]

「自由はただではない」という言葉の裏には何があるのか?

ドナルド・トランプが大統領になって、アメリカの言動は荒々しさと暴力傾向を増している。しかし、アメリカはもともと「暴力的な国家」でもある。 アメリカ大陸に白人が上陸した時、この大陸はもちろん無人の大地ではなかった。そこにはネイティブ・インディアンたちが営々と長い文化と伝統を紡いで生きてきたのだ。 それを白人たちは苛烈な暴力で奪ってアメリカを「建国」した。暴力こそがアメリカの建国史なのだ。だから、アメ […]

◆人類の歴史は殺戮の歴史であり、地獄はどこにでも口を開く

イラクの少数派であるヤジディー教の女性は、イラク一帯がイスラムの狂信的過激派集団であるISIS(イスラム国)に蹂躙されるようになった2014年以後から急激に危険な環境に堕ちていくことになった。 イスラム教徒ではないヤジディー教徒たちは殺戮の対象となり、女性たちは性奴隷として転売されるようになった。 ラミヤ・アジ・バシャールもそんな女性のひとりだ。彼女はISISの兵士に家族と共に捕まえられ、両親と男 […]

◆「レイプは神への祈り」と言って性奴隷を陵辱するISIS

イラク・シリアの広大な土地を暴力で覆い尽くしているISISは、その指導者の半分を失いながらも、組織は壊滅することなく動いている。 アメリカの度重なる空爆、トルコやヨルダンの参戦、イランにも軍事支援されるイラク軍、アサド軍、グルド人兵士などが四方からISISを追い詰めていくのだが、そのどれもが決定打に欠けてISISを壊滅させることができない。 ISISの暴力主義に惹かれて、世界中の多くの国のムスリム […]

◆祖国を裏切った女たちの末路。女性も暴力に巻き込まれる

戦争が起きて、どんどん戦況が悪化し、祖国が不利になり、敵が自分の国を侵略し始めるとき、祖国に見切りを付けて敵兵に身体を提供することで生き残ろうとする女性たちが生まれる。 たとえば第二次世界大戦中、破竹の勢いで進撃するナチス・ドイツに、フランスは全土が攻撃の対象となった。誰の目から見ても、フランスは危機に陥っていた。 そうすると、劣勢になっていく祖国を見捨てて、早々とドイツ軍の兵士に近づいて彼らの愛 […]

◆南スーダンで起きている狂気の殺戮とレイプの裏にあるもの

ルワンダの大虐殺はフツ族によるツチ族の大虐殺だったが、この大虐殺を煽動したのが「千の丘の自由ラジオ」であった。 「ツチ族は嫌いだ。ツチ族はクズだ。ツチ族は我々を嘲笑している。だから、ツチ族を殺してしまえ、ツチ族を皆殺しにしろ、殺してしまえ、みんな殺せ、殺せ、殺せ、殺してしまえ!」 激しい煽動の言葉に感化されたフツ族は、たった4ヶ月の間にツチ族を100万人も殺してしてしまった。(ヘイトスピーチに扇動 […]

(シリーズ)「戦争とレイプ」戦争の狂気が女性を破壊する

戦争が起きると、必ずレイプが付いて回るというのは、多くの人々が知るところでもある。戦争とは通常の社会にあった秩序や道徳がすべて反転する場所なのだ。 道徳を無視し、秩序を崩壊させ、モノも破壊し、人は殺して回るのが戦争だ。民間人は巻き込まないという不文律はあるが、往々にしてそれは守られない。 むしろ、戦争が拘泥化すればするほど、民間人が巻き込まれていき、被害が拡大していく。 その巨大な破壊と暴力の中で […]

◆暴力が横行する世界に、否応なく日本人も巻き込まれていく

日本人ふたりが暴力集団「イスラム国(IS)」に拉致されて、身代金を要求されている。その額は2億ドルなのだが、額の多寡は別にして、日本ではひとつの大きな命題を突きつけられている。 それは、「犯罪組織に身代金を支払うという行為は正しいのかどうか」という点である。 これはもちろん、状況によって柔軟に使い分けしなければならないレベルのものであり、一概にどちらが良いとは言えない。 子供を誘拐された親は、身代 […]

◆斬首。レイプ。血と暴力でイラクを制圧する異常な暴力国家

閲覧注意 イスラム武装組織が、巨大な勢力を持ってシリアからイラクの一部地域を現地支配をするようになり、彼らは「イスラム国」としてひとつの国家を形成しつつある。 当初、イスラム国はシリアのアサド政権に対する反政府組織であったので、欧米はひそかに彼らを支援していたが、彼らはもう欧米の手先のように動いていない。 シリアからイラクにまたがる広大な地域を急激に押さえて勢力を拡大させ、恐怖政治によって地元を制 […]

◆権力も、知名度も、人脈も、資金もないゲリラの勝ち方とは

アメリカは当時多発テロの報復として、2001年には早くもアフガニスタンを爆撃し続けて、あっと言う間にタリバン政権を崩壊させた。 このとき、世界中の人々は報復するアメリカに喝采を送って、アフガニスタンのような満足な最新武器も持たない貧困国のゲリラまがいの組織がアメリカに反旗を翻すなど100年早いと叫んだのだった。 そして、2003年。アメリカは返す刀でイラクに侵攻して、連日のようにバグダードに砲撃を […]

◆人を殺しても何も感じないようにする簡単な方法があった

人間が人間を殺すというのは、激しい良心の呵責や心理的葛藤を乗り越えなければならない。これは戦場で戦う兵士であっても同じことだ。 曲がりなりにも、ひとりの人間の人生を奪うのである。殺す相手にも家族がいて友人もいる。 彼は人間的魅力に溢れた人かもしれないし、本当は自分と友人になれたかもしれない。一緒に酒でも飲んで人生を語り合えるに値する人格者かもしれない。 そんな人の命を奪う。殺す。戦場でも無用な殺人 […]

◆中央アフリカ。虐殺され、民族浄化されていくイスラム教徒

閲覧注意 中央アフリカが暴力と殺戮の大地になりつつある。 イスラム教住民とキリスト教住民による宗教対立が激化して、互いに互いを殺す殺戮合戦を繰り広げており、それが中央アフリカ全土に広がっている。 どのような状況から、大虐殺(ジェノサイド)が生まれようとしているのか。 まず知らなければならないのは、この国もまた1958年の独立以降、延々と独裁的大統領の出現、クーデター、暫定政権、クーデター、という混 […]

◆東ティモールの、拷問やレイプで死んだ女性は闇に消された

閲覧注意 戦争が起きて国土に敵兵が乗り込んでくると、そこには暴力が吹き荒れる。殺戮の嵐になっていく。 そして、その殺戮の中で、兵士たちは女性を見つけると、兵士たちは野獣のように女性をレイプして殺していく。こういった戦場でのレイプは、通常は記録に残されることはない。 レイプされた女性は殺され、レイプした兵士は口を閉じ、現場は瓦礫の山となって死体が積み重なって、レイプという犯罪が起きていたことは無視さ […]

◆戦争になれば、すべての女性が時代に翻弄されて不幸になる

フランスは1940年にナチス・ドイツに占領されて、それ以来1944年までドイツの支配下にあった。ノルマンディー上陸作戦が開始されて8月25日に解放されるまで、フランス人は苦心惨憺たる生活にあった。 この4年間、フランスの中で最も嫌われていたフランス女性たちは誰なのか。 それは、占領者であったドイツ軍将校の愛人となって生活していた女性たちである。彼女たちはフランスを捨てて、ドイツ人に身を売った裏切り […]

◆すべての女性が知るべき事実。女性の価値と暴力の価値の関係

戦争になると、女性は暴力とレイプの対象となる。そして、戦争が終わると、貧困のために多くの女性が生活していけなくなって売春ビジネスに関わっていく。 1945年8月15日に敗戦を迎えた日本も、すぐにその後から夜の町に立つ女たちが目立つようになって、やがて彼女たちはパンパンと呼ばれるようになった。 赤線・青線で働いていた女性が立つようになったのではなく、素人の女性が生活のために自主的に立っていた。親を亡 […]

◆リビア内戦でのカダフィ派の集団レイプが少しずつ明るみに

リビアで2011年2月から民主化デモ・反カダフィの暴動が起きたときに、カダフィ政権が反カダフィ派の人々に組織的レイプを奨励したという話が記事に流れてきていた。 これは被害者も表に出てこなかったし、カダフィ派は「敵の卑劣なデマ」だと言い続けていた。一方で、確かにレイプが奨励されて、バイアグラでさえ出回っていたと言われている。 軍命令、あるいは武器としての戦場レイプはあったのか、それともなかったのか。 […]

◆戦争とレイプ(3)コンゴのレイプ地獄から逃げても地獄

閲覧注意 以前、コンゴのレイプや虐殺の事件でヒラリー・クリントン国務長官が現状に激怒して、新聞に寄稿までして現状改善を訴えたという話を書いたが、あれからもまったく現状は改善していない。 コンゴは今でも「女性にとってもっとも地獄に近い場所」のままである。クリントンが言ったように誰も現状を変える「魔法の杖」を持っていない。女性を殺害する斧はあるようだが。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要で […]

◆戦争とレイプ(2)戦略的レイプ。史上最悪の国家コンゴ

ダークネス 長期独裁政権というのは権力の暴走がどこまでもエスカレートしていくので最悪の結末を迎えることが多い。 アジアではマルコス大統領やスハルト大統領が国を貧困に巻き込んで政権末期の瓦解は、国民を巻き込んだ劇的なものであったのは記憶に新しい。 長期政権が崩壊したあとに、それをうまくキャッチアップして速やかに民主政権を樹立できればいいのだが、そうでないと国内の勢力が群雄割拠の様相を呈することになっ […]

◆戦争とレイプ(1)アブグレイブ刑務所で起きていた惨劇

ダークネス イラク郊外にあるアブグレイブ刑務所では、以前からアメリカ兵によるイラク女性(女性囚人)へのレイプが恒常的に行われていたことが噂されていた。 もちろん、アメリカ軍は否定しているのだが、そのレイプの動画や写真が多数あるといわれているのだが、一部がインターネットに漏れた。 これは反米感情を催すニュースになるので、報道規制の強い日本ではまったく報道されることはない。 そもそもイラク女性がアブグ […]