宗教

◆それぞれの宗教を信じていた女性を、心から愛し続けたい。みんな大事な女性だった

2022年7月8日、安倍元首相の衝撃的な銃殺事件が起きた。 その原因に日本に長らく巣食っていたカルト教団があることが分かって、今までこうしたカルトには触れないようにしていた日本人も「カルト」や「宗教」の闇に向き合わざるを得なくなっている。 日本はかつて、オウム真理教というカルトが大量殺人事件を引き起こしたこともあった。しかし、日本では抜本的にカルトを排除するという動きにはまったくなっていない。 カ […]

長引く経済縮小が社会を荒廃させ、カルトを呼び込むのではないかと懸念する

カルトを見ると「なぜ子供騙しに引っかかる人間がいるのだろう?」と疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、教祖のエネルギーを見くびったら駄目だ。圧倒的な自信と、信じられないほどの情熱と、激しい口調と、数々のパフォーマンスを行えば、目がくらむ人が出てくる。(鈴木傾城)

原理主義に突き進んだ世界では、その宗教に属さない人間は生きていけないのだ

どの宗教も狂信的にそれを信じる人たちがいて、彼らが「原理主義」に突き進んでいき、まわりと激しい軋轢を生み出して殺し合いに向かっていく。宗教の名のもとにそれは行われる。歴史はそうやって形づくられている。私はそうした事実を知るにつれ、どこの宗教には属したくないと思うようになって今に至っている。(鈴木傾城)

世界人口の62.5%は、「平和が第一」とはまったく思っていない

最近、また気になったことがある。「平和」に関する日本人の認識だ。次の元号が「令和」に決まって、日本人は「平和への祈りが込められている」と世界に誇っているのが、とても無邪気で無防備に感じた。 平成の「平」は平和の「平」だ。令和の「和」は平和の「和」だ。いずれも日本人に平和思想が強く根付いているというのが分かる。平和であることは良いことだと日本人は思う。そして、平和を願うことは当たり前だと日本人は信じ […]

◆カトリック教会に潜むプレデターに子供たちが性的虐待される現実

イエス・キリストは清廉潔白な人物であったと記されている。キリスト教は貞操をとても大切にして、性的に堕落した人間を「神の道から外れている」として激しく糾弾する宗教だ。 だとすれば、この宗教を教え、広める聖職者は清廉潔白でなければならないはずだ。イエス・キリストのように身も心も性の煩悩から超越した存在でなければならないはずだ。 しかし、現実はそうなっていなかった。 2018年9月25日。ドイツのカトリ […]

◆中国の裏側で起きている政府当局と地下キリスト教徒の暗闘の行方

中国は、建前上では「信仰の自由」を認めているのだが、実際には国内でかなりの締め付けを行っている。なぜか。それは、人民が「中国共産党よりも神の方を信じるようになったら困るから」である。 中国共産党は、神よりも上に立ちたいのだ。だから、「信仰の自由」を認めるというよりも「信仰しない自由を認める」というのが実態に近い。 これは、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒の弾圧や、チベットの仏教弾圧を見ても明らかだ […]

◆純度100%を拒絶せよ。純度が高まれば高まるほど劣性が極大化する

平和を願う人がいる。この世は平和ではないので、平和になるために何かしたいと思う。ある時この人は、戦争を決断するのは政府であり戦争を実行するのは軍隊であることに気付く。 そのため政府や軍隊に向かって「平和を守れ」と叫び、心から平和を願って祈り、涙を流す。本当に平和な世の中になって欲しいと願っている。 ところが、世の中はまったく反応しない。いくら叫んでも愚民たちは日々の生活に一生懸命で関心を寄せない。 […]

◆「ガネーシャは実在していた」と主張するヒンドゥー原理主義者たち

「ガネーシャ」という神を知っているだろうか。 胴体は人間なのだが顔は象になっている、あの奇妙でインパクトのある神だ。 ヒンドゥー教の神話に出てくる神のひとりなのだが、あまりにも特異な容姿のために、インドで広く信仰されているシヴァやパールバティよりも国外で知られている。 最近、インドで「ガネーシャは古代インドで移植手術が行われていた証拠である」と主張する人物が現れ、学者たちにその証拠を見つけよと命令 […]

◆宗教戦争は終わらず、繰り返し凄惨な暴力を生み出していく

ある美しいベンガル出身のインド女性が私に「ダッカ(バングラデシュ首都)にも兄弟がいてビジネスをしている」と言った。 そのときに、私はすぐにバングラデシュがイスラム教国であることを思い出して、彼女に「あなたのファミリーはムスリム(イスラム教徒)ですか?」と尋ねたことがあった。 その瞬間、柔和に笑っていた彼女の表情が強ばった。そして、強い調子で「ノー」と否定した。 たとえ勘違いでも冗談でも、自分をイス […]

◆唯一絶対の宗教心や保守的な風土が崩壊していく社会の中で

2015年8月7日、バングラデシュの首都ダッカで、イスラム教に懐疑的な見方をしていたブロガーが自宅でイスラム原理主義者に襲われて殺された。 インドから分離独立したパキスタンとバングラデシュは、その歴史的な背景もあって、非常に原理的なイスラム主義者が多い国であることで知られている。 イスラムの教義に反していると思えば、家族ですらもイスラム法で殺害する。家族の命よりも、イスラムが優先なのである。 彼ら […]