一般

8/12ページ

グローバル化で、いずれテロや戦争という巨大な暴力は日本にも上陸する

日本はすでに第二次世界大戦以降、約70年に渡って国内が戦争に巻き込まれていない。東京大空襲も、広島・長崎の原爆も、もうほとんどの人間が知らない。 だから、テロや戦争で日常がいかにもろく瓦解し、吹っ飛んでいくのかについては、あまり想像力が働かない。 そもそも体験したことがないのだから、爆破テロや砲撃によって建物がどのように破壊されてしまうかも知らないし、激しい破壊の嵐が過ぎ去った後にどのような光景に […]

ヒーローが暴力をふるうと人々は奇妙なことにそれを暴力として認識しない

「正義を強調すればするほど世の中は悪くなる」 このように言えば、驚く人もいるかもしれない。「正義が勝つと世の中は良くなる」という結論以外に何かがあると思っている人はほとんどいない。しかし、本当のことを言えば「正義を強調すればするほど世の中は悪くなる」のだ。 子供の頃から、繰り返し繰り返し「正義のために悪を滅ぼす」ことを強調するマンガやドラマや映画を見てこなかっただろうか。いや、今になっても、そんな […]

苦しみたくなければ、食べ物に関しては思想・哲学を持ち込まない方がいい

最近、ヨヴァナ・メンドーサ・アイレスという女性が、魚を食べたということで袋叩きにされる事件があった。 魚くらい世界中どこでも普通に食べられているのだが、なぜ彼女が普通の魚を普通に食べて批判されたのかというと、彼女は「自分がヴィーガンである」と標榜していて、ヴィーガンとして人々を啓蒙する立場だったからだ。 ヴィーガンというのは、卵・牛乳・動物性食品を完全に断つ「完全菜食主義者」のことを指す。(ブラッ […]

  • 2019.04.19
  • ,

政府が与えてくれた「10連休」を、旅で消化するのは悪い選択肢ではない

2019年のゴールデンウィークは、新天皇の即位に伴って2019年に限って5月1日を祝日とすることが決まったので、空前絶後の「10連休」となる。長いバケーションを取る欧米人にとって10連休くらい大したことはないはずだが、日本人にとって10連休は相当な期間のように感じているはずだ。 せっかくの10連休だから、旅に出るという人も多いだろう。 全日本人がいきなり10連休を取るのだから、当然のことながら移動 […]

管理が行き届くと秩序が国にみなぎるが、徹底されると不都合なことが起きる

日本人は、特に国家に押さえつけられているわけではない。しかし、基本的に街にはゴミひとつ落ちていない。 人々は、たとえ車が一台も来ていなくても、ほとんど信号無視はしない。時間もきちんと守られる。人々は列を乱さない。人々は礼儀正しい。そして、街を走っている車もきれいだ。基本的に交通ルールもきちんと守られている。 いろんな面で、日本は細部まできちんと管理が行き届いている。 これが、どこかの途上国でも行こ […]

生活保護の財源不足や年金大幅減額が起きると絶対貧困は一挙に姿を現す

ある日の夜中。新宿にある目立たないネットカフェに寄ってしばらくそこにいた。 今のネットカフェは、仕事が見付からず、アパートすらも借りられない人たちが孤独の中で流転しながら一夜を過ごす場所になっている。 特に深夜ともなると、切羽詰まったような、疲れ果てたような顔をした若い男女がひっそりとやって来ては小さな個室に消えていく。そして、暗い顔をした女たちもいる。デリヘルの待機場としてネットカフェを使ってい […]

「健康」など鼻で笑っていたアメリカ人も不安を感じるようになっている

最近は、アメリカでも不健康な食生活からの脱却が言われるようになり、コカコーラやペプシのような砂糖まみれの炭酸飲料は敬遠されるようになっているし、ピザやハンバーガーのような油脂まみれの食品も避けられるようになっている。 「健康」など鼻で笑っていたアメリカ人が、そうなっている。 欧米ではビーガン(純粋菜食主義者)というスタイルも猛威を振るっているのだが、そうした人々が登場して来ているという「社会現象」 […]

世界人口の62.5%は、「平和が第一」とはまったく思っていない

最近、また気になったことがある。「平和」に関する日本人の認識だ。次の元号が「令和」に決まって、日本人は「平和への祈りが込められている」と世界に誇っているのが、とても無邪気で無防備に感じた。 平成の「平」は平和の「平」だ。令和の「和」は平和の「和」だ。いずれも日本人に平和思想が強く根付いているというのが分かる。平和であることは良いことだと日本人は思う。そして、平和を願うことは当たり前だと日本人は信じ […]

暴力も自殺も、まるで伝染病のように人々の心に乗り移るという事実を知れ

私たちは「伝染病」と言えば、ウイルスが人から人へと伝染していくインフルエンザのようなものだけを想像する。 しかし、伝染するのは病原菌だけではない。 強い感情もまた人から人へと伝染していく。たとえば、憎悪だ。それはとても強い感情なので、共鳴するにしても反発するにしても、相手と同じ憎悪が当事者に発生して、どんどん広がっていく。 憎悪は理性ではなく感情である。感情は往々にして理性を超えるので、憎悪が蔓延 […]

根深いロマへの嫌悪。ロマに対する嫌悪や排斥はこれからも続く理由とは

2019年3月。フランスの首都パリで、少数民族「ロマ」に対する攻撃が相次いで、警察はロマを襲撃したフランス人を20人逮捕するという事件が起きていた。 何があったのか。SNSで「白いバンに乗ったロマのヤツらが、若い女の子や子供たちを誘拐している」という根拠のないデマが瞬く間に広がり、このデマを信じた一部のフランス人が、怒り心頭に発してロマを襲撃したのだった。 「ロマ」とは、私たちがかつて「ジプシー」 […]

ベネズエラの壊滅的な国家混乱はアンダーグラウンドで何を生み出すか?

ベネズエラについては、しばしば書いているのだが、状況はますます悪化し、混沌としている。(ブラックアジア:インフレ率は100万%。ベネズエラはもはや国家崩壊したも同然の国だ) ベネズエラは資源国家であり「石油」が出る国なのに、停電がしばしば起きて電気が来ても配給制となった。電気が来ないのであれば、インフレ対策で取り入れられた仮想通貨も使えないし、携帯電話すらも使えなくなる。 国民は飢えて野垂れ死ぬか […]

バングラデシュ。宗教で分離して翻弄され、民族対立で分離して翻弄された国

バングラデシュは私の好きな国のひとつだ。この国は世界でも貧しい国の筆頭として挙げられる国なのだが、インドに比べると人々の素朴さは忘れがたく、女性たちも本当にエキゾチックで独特の美しさがある。好きだ。 2019年3月26日。バングラデシュは48年目の独立記念日(インデペンデンス・デイ)が盛大に祝われ、人々は歓喜した。 この国は独立してから48年経っても依然として経済発展の緒(いとぐち)すらもつかむこ […]

日本の女性受刑者の約40%は覚醒剤で刑務所に。女たちは知らずして堕とされる

日本の女性はどんな罪で逮捕され、受刑者となるのか。日本女性の犯罪の約40%は「たった1つの犯罪」で占めていることに驚く人も多い。その1つとは何か。 それは、「覚醒剤」の所持・使用だ。 平成27年版の「犯罪白書」では、女性受刑者の38.2%が覚醒剤取締法違反であったと記録している。 彼女たちはほとんどが出所したらまた覚醒剤に手を出して戻ってくる。覚醒剤は再犯率が高く、覚醒剤で受刑している女性たちの多 […]

時代は流れていき、私たちは知らずして取り残されたことに動揺する

2019年2月11日にドイツの首都ベルリンで映画祭があった。そこでレッドカーペットを歩くひとりの女性の写真があって「ナスターシャ・キンスキー」と説明が書かれていた。写真の女性の顔はまったく見覚えがなかったが、その名前はよく知っていた。 ナスターシャ・キンスキーと言えば、映画『テス』に出ていた女優のはずだ。(ブラックアジア:ナスターシャ・キンスキーが映画『テス』で見せた薄幸の由来) 彼女の映画はこの […]

資産数兆円のインド富裕層の結婚と、貧困にあえぐ売春地帯の娘のこと

2018年12月12日。インドのあるカップルが結婚した。花婿の方はアナンド・ピラマル。花嫁の方はイシャ・アンバニ。「ピラマル」だとか「アンバニ」だとか言われても、日本人はまるでピンと来ない。 しかし、このふたりはインド有数、いやアジア有数の「超」富裕層の一族の子息子女である。 イシャ・アンバニの父親は、インド最大のコングロマリット「リライアンス・インダストリーズ」の創始者ムケシュ・アンバニ氏であり […]

ブラックアジア:ストリート漂流(日本のいわくありげの街を写真で見る)

日本のストリートを漂流して書き留めた記事がかなりの数になってきましたので、ひとつのカテゴリーとしてまとめておきます。「ブラックアジア:ストリート漂流」と名付けました。鈴木傾城が実際に街を歩いて記録したものです。主に撮りためた写真でコンテンツを構成しております。

グレタ・トゥーンベリが大人になる頃、世界は災害まみれで終わっているか?

フィリピンが大変なことになっている。深刻な「水不足」だ。雨が降らず、貯水量も21年ぶりの少なさとなり、100万世帯が3ヶ月の断水となっている。人々は仕事をすることもできず、水を求めて給水車に並んでいる。農作物にも多大な悪影響が出てきている。 インドネシアが大変なことになっている。「洪水」だ。東部パプア州で広範囲が水に覆われて救援活動もできず、すでに50人以上もの人が犠牲になった。まだ水が引かないの […]

「何もしない、できない」人は、今後は家庭からも社会からも見捨てられる

世の中には、誰から何も言われなくても自分から努力して成り上がれる人もいる。彼らは「継続は力なり」のような言葉を座右の銘にして、よく考え、よく働き、着々とキャリアを積み上げて社会の頂点に向けて動いていく。 しかし、そんな人ばかりではないのは事実だ。遺伝的に、性格的に、気質的に、どうしても努力できない人がいる。 努力すれば何とかなる局面でも、努力しないのでなし崩しに落ちぶれていく。そして、必然的に社会 […]

ホームレスではないが、限りなくそれに近いギリギリの一線にいる人たち

日本はバブルが崩壊した1990年代から底辺で貧困層が増え始め、自殺も3万人超えが普通になっていた。しかし、1990年代は「まだ日本は経済大国である」という自負もあったせいか、ほとんどの人は底辺の異常に気付かなかった。 この頃、「貧困」は日本人の意識外だったのだ。 その忘れられていた「貧困」が意識されるようになっていったのは2000年以降だが、ちょうどこの頃から製造業でも非正規雇用が取り入れられて拡 […]

価値よりも価格の安さに釣られて粗悪品を買うと最終的に損する理由とは?

中国は競争に打ち勝つために、全世界から非合法な手段で技術や機密を盗んで高品質な商品を製造する。しかし、その一方で丸パクリして劣化させた「粗悪品」をも世界中にばらまく。 高品質なものを作るのは難しいが、粗悪品を作るのは簡単だ。そのため、世界中どこでも粗悪品を見ない日はない。「安かろう、悪かろう」であると分かっていても、安ければ買う人間がどこにでもいるのだ。 私は途上国を好んで旅していたので、粗悪品を […]

人類は総力をあげて環境を破壊し、ゴミを大量生産する文明を作り出した

世界中で「ゴミ問題」が深刻化している。大量生産・大量消費・人口増加が大量のゴミを生み出し、先進国の出したゴミを途上国に輸出するような事態も起きており、ゴミ問題は深刻化する一方だ。 現代社会にはモノが満ちあふれている。現在は企業の競争が世界規模になっており、それぞれの企業が大量にモノを生み出している。 ありとあらゆるモノが必要以上に満ちあふれ、作り過ぎて「売れない在庫」になったモノも多い。少し機能改 […]

「見た目年齢」外観から推測できる年齢を若くしなければならない理由とは?

「見た目年齢」という言葉がある。外観から推測できる年齢のことだ。実年齢が30代でも20代に見える人もいれば、実年齢が30代でも40代に見える人もいる。見た目年齢は個人差が非常に強い。 デンマークで70歳以上の一卵性双生児を追跡調査した研究で、「見た目年齢」に関して興味深いことが分かったことがあった。1826人もの双子を追跡調査したところ、「見た目年齢」が老けていた方が実際に早く死んでいたのだ。 「 […]

1 8 12