売春地帯をさまよい歩いた日々

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◆売春バー・テルメの女性。出会っては別れ、別れては出会う

タイ編 彼女はバンコクのテルメで働く現役の売春女性だ。多くの日本人男性が彼女を知っており知名度も高い。だからあえて名前は伏せておきたい。 彼女と知り合ったのは1998年も暮れかかろうとしていた頃だった。初めて会った時、彼女はまわりの派手な女性たちに比べて明らかに異質な感じがした。 水商売の女性にうぶという言葉は似合わないが、正直な感想を言えば非常に彼女はうぶな女性に見えたのだ。 このコンテンツを閲 […]

◆ディスコ・ベイビー。変わっていくプノンペンと売春する娘

カンボジア編 2001年……。カンボジアはまだまだ貧しい国だ。 しかし、首都プノンペンは徐々に復興しつつあり、先進国と変わりないホテルやスーパーマーケットが建てられるようになっている。 もちろんディスコやバーも存在する。旅行者向けには古くからあったが、地元の若者向けのディスコなどもポツポツと見られるようになってきている。 オキデー・ホテルは入口から見て左わきに地元向けディスコを併設していた。 早い […]

◆名前も国籍も知らないのに、あなたと結婚したいという女

タイ編 イサーンの入口と言われているコラート(ナコン・ラチャシーマ)はバンコクから250キロほど離れたところにある。東西に細長い都市で、タオ・スラナリ像を中心として、東側が旧市街、西側が新市街になっている。 バンコクのように高い高層ビルが林立しているわけではないが、それなりに賑やかな商業都市でとても過ごしやすい。昼間の暑さはバンコクと遜色ないのだが、夜になるとぐっと気温が下がって過ごしやすくなる。 […]

◆男をカモにする女。女が計算に弱いとは、誰が言ったのか?

タイ編 アジアには、驚くほど美しい女がいる。カンボジア・プノンペンの薄汚れた置屋にも、ジャカルタの売春窟にも、タイ南部のスンガイコーロクの寂れた置屋にも……。 特に、アジア最大の歓楽街と言われていたパッポンの華やかなゴーゴーバーの一角では、思わず息をのむような美しい女と出会う。しかし美しい薔薇には棘(とげ)があるように、美しい女も棘を持っていることが多い。 一大歓楽地帯へと成長したバンコクのパッポ […]

◆ヤワラーの荒んだ旅社で知り合った貧しい女性と赤ん坊

タイ編 2011年3月末に私は日本を出て台北に行った。そして、4月の初めに台北からバンコクに向かった。 そのチャイナ・エアラインの中で、私は必死で吐き気をこらえていたが、とうとう我慢できなくなってトイレで吐いた。 今まで何十年も飛行機に乗っているが、飛行機の中で気分が悪くなって吐くのは初めてだった。

◆3つの悪霊を見る女。売春と、愛と、深い嫉妬の中で(1)

タイ編 パタヤは観光地でもあり、売春地帯でもある。観光地になっているのはウォーキング・ストリートやビーチロード沿いであり、そういったところを外すと、単に売春地帯だけを味わうことができる。 しかも、ホテルから一歩出ればモトバイクもソンテウもそこらじゅうにいる。歩く必要がないということだった。 病身を抱えて体力もない人間にとってはそれがどれほどありがたいことか言葉に尽くせないほどだ。だから私は必要なと […]

◆ティアスの涙。女たちはいかにして骨の髄まで搾取されるか

インドネシア編 インドネシア領バタム島ナゴヤの真夜中の向こう側、妖しく灯(とも)るダークサイドをくぐり、退廃の世界に入る。入り口に立つインドネシアの男たちの鋭い目は闇の中では肉食動物のようだ。 そこはインドネシア全土から集められた若い女性たちの「肉体市場」、男たちの天国、女たちの地獄と言われている場所だ。暗闇の中で行われているインドネシアの現実がここにあった。 執拗で粘っこい男たちの視線に追われな […]

◆リリス。お人形のような彼女の血の中に流れているもの

インドネシア編 インドネシア領バタム島も緑は多かったが、ビンタン島の緑はバタムよりもはるかに濃いように見えたのは気のせいかもしれない。 激しい雨音で目が覚めて、カーテンを開けると窓から見える外の緑が雨に打たれて揺れていた。 リアウ諸島はよく雨が降る。さすがに熱帯地方だけあって、一度降り出すと雨足は強い。 雨に打たれる木々は枝を激しく揺らして、まるで緑の焔(ほのお)が燃えているかのように見えた。 こ […]

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