ドラッグ

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◆キルギス。「見えない国」とアメリカとアンダーグラウンド

キルギス(かつてはキルギスタン)という国がある。かつてソビエト連邦に属していた国で、タジキスタン北部に位置する国だ。 誘拐婚(アラ・カチュー)という世にも奇怪な伝統が存在する国がキルギスだが、この国のことは誰も関心がない。(強制結婚。それは、時代が変わればいつでも戻って来るのだ) 誰も関心がなく、何が起きても国際世論に無視され、そもそもこんな国があることすらもほとんど知られていない。つまり、この国 […]

◆小向美奈子。覚醒剤を切れずどこまでも転落していく女性

昔、日本で犯罪を行った犯罪者が高飛びすると言えば、フィリピンだと相場が決まっていた。 フィリピンは今も警察が腐敗している上に、捜査能力も他国よりも劣っており、いろんなことがカネ次第で解決できることから、犯罪者にとってはありがたい国となっている。 さらに、国民全体が貧しく、仕事をしないでフラフラしている人も多いので、日本人がそこに紛れ込んでも誰も怪しまない。 そして、フィリピン人はすねに傷持つ人間同 […]

◆『そして、ひと粒のひかり』。麻薬を運ぶ17歳の女性の物語

アフガニスタンやミャンマーのケシ、アルゼンチンやコロンビアのコカ、北朝鮮の覚醒剤。ドラッグを製造しているのは、そのほとんどが貧困国だ。 そして、ドラッグは貧困国から先進国に運び込まれる。貧困国がドラッグを扱うのは、それが高く売れるからだ。違法であっても、リスクを負うしか生きる方法がない。 だから、ドラッグ問題は貧困問題である。(貧困層が金持ちに売りまくることが可能な、割りの良い商品) このドラッグ […]

◆貧困層のビジネス。金持ちが貧困層に「売ってくれ」と泣いて頼む商品がある

圧倒的な貧困層がいて、一方で金持ちがいたとする。金持ちに何かを継続的に売りつけることができたら、金儲けになれる確率が高まる。 金持ちは欲しいものがあったらいくらでも買えるし、時には思いもしなかった大金を支払ってくれるかもしれない。 しかし、貧困層が金持ちに継続して何かを売れるような商品はそれほど多くない。金持ちは、安物や粗悪品やニセモノなど見向きもしない。 かと言って、貧困層が質の良い何らかの高額 […]

◆シンナーに覚醒剤。麻薬が蔓延するカンボジアに未来はあるか

タイは東南アジアでは非常に発展した地域なので、大量のドラッグが押し寄せてきており、政府はこれを必死になって防止している。 麻薬はミャンマーからもラオスからもカンボジアからも流入してくる。日本は海に囲まれていてそれが自然の防波堤となって隣国から守られているが、タイはすべてが陸続きである。 同じことはカンボジアにも言える。 カンボジアはポル・ポト政権によって国家基盤を根こそぎ破壊された国で、2013年 […]

◆死刑判決を受けた竹内真理子。マレーシアに4キロの覚醒剤

マレーシアでひとりの女性が覚醒剤を4キロも持ち込んだとして逮捕されたのは2009年10月のことだった。竹内真理子容疑者、35歳。 誰もが知っていることだが、東南アジアで麻薬の持ち込みは無期懲役か死刑かのどちらかになってもしかたがないほどの重罪である。 覚醒剤を4キロと言えばもはやプロの密輸と同じ量であり、そのニュースを見たとき、これは冤罪が証明できなければ間違いなく死刑になるケースだと感じた。 そ […]

◆24時間働け。覚醒剤が流行する国では、栄養ドリンクも売れる

タイは今も昔も麻薬蔓延地帯だ。しかし、昔と違うことがあるとすれば、非常に激しい罰則が1990年代から機能し始めていたことだろう。 旅行者の中でも、明らかにジャンキーと分かるような外国人や、堂々とパープル・ヘイズ(大麻の煙)をふかしているような外国人は片っ端から逮捕されていった。 しかも、そのほとんどが終身刑か、死刑かという厳しいものだった。2001年に入るとタクシン政権がそれを加速させて「外国人で […]

◆タイで欧米人が連続死していたミステリー事件が解明された

タイではいくつも名の知れたビーチ・リゾートがある。サムイ島、パンガン島、ラン島、プーケット島……。 その中で、映画『ザ・ビーチ』で舞台になったピピ島(ピピ・ドーン島)もまた欧米人の間ではとても人気のあるビーチ・リゾートだ。 2012年6月、この島でカナダ人の若い姉妹が死亡した。ふたりとも激しくのたうち回り、嘔吐し、身体は変色し、歯茎からは出血し、爪は真っ黒に変色するという状態で死んでいた。 ふたり […]

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