タイ編

3/3ページ

◆3つの悪霊を見る女。売春と、愛と、深い嫉妬の中で(2)

タイ編 ピンというチューレン(渾名)を持つ彼女がもう若くないのはその顔を見れば分かる。彼女を部屋に連れ込んで私は歳を聞いた。 “I’m old lady.”(もう歳だから) 彼女は恥ずかしそうに笑って明確に答えなかった。私は彼女に笑って、”Never mind.”(気にしてないよ)と答えた。おそらく30代の半ばだろうと推測するが、そうであ […]

◆シャワールームに女が入り、見知らぬ女が静かに出て来た夜

タイ編 人生長く生きていると、恐怖を感じて忘れられない怪奇的な夜がある。恐らく誰でも思い出しただけでも身が震える恐怖の夜の思い出くらいはあるだろう。 パタヤで、そんな目に遭った。最初からペイバーしてはならない女をペイバーしたことを知っていた。 そして、何か不吉なことが起きそうな予感も前兆に感じていた。にもかかわらず、恐怖で不意打ちに遭った。

◆初めて副乳を見た夜。大きな乳房の女と、3つの乳房の女

タイ編 長らく売春地帯をほっつき歩いていると、ときに特異で忘れられない思い出を持つこともある。なりゆきでそうなったのだが、あとで考えると明らかに異様な夜だったということがあるのだ。 たとえば、巨乳の女と3つの乳房を持った女がベッドの中で両隣にいるというのは普通にはないシチュエーションだと思う。気がつけば、そんなことになっているのが売春地帯という場所の深いところだ。

◆ムカデの女。彼女を抱く男は、ムカデのような存在なのか

バンコクは数日ほど灼熱の日々が続いていたが、この日は違った。どんよりと曇っていて遠くに黒く低い雲が見えて風が冷たかった。 泥棒よけの鉄柵の入ったホテルの部屋から外を見つめて、雨が来ると思って待っていたが、いつまで経ってもそれは降ってこなかった。 最近はいつもそうだが、この日はいつにも増して偏頭痛が執拗に頭を締めつけていて気分が悪かった。頭痛薬は飲んでいるが、もう薬自体の耐性ができてしまっているのか […]

◆変身するノック。どぎつい化粧に派手な服は内面を隠す仮面

タイ編 もう数年前の話になるが、パタヤでひとりの奇妙な女性と出会っている。彼女は名前をノックと言った。 パタヤ中央のオープンバーがひしめく通りを歩いていたら、突然目の前に現れて、”One Drink! One Drink!”(一杯だけ、一杯だけ!)と言いながら、強引にバーに引っ張った女性だった。 驚くほど派手な化粧をしていた。あまりの盛りだくさんなセクシー・ファッションで、 […]

◆名前も国籍も知らないのに、あなたと結婚したいという女

タイ編 イサーンの入口と言われているコラート(ナコン・ラチャシーマ)はバンコクから250キロほど離れたところにある。東西に細長い都市で、タオ・スラナリ像を中心として、東側が旧市街、西側が新市街になっている。 バンコクのように高い高層ビルが林立しているわけではないが、それなりに賑やかな商業都市でとても過ごしやすい。昼間の暑さはバンコクと遜色ないのだが、夜になるとぐっと気温が下がって過ごしやすくなる。 […]

◆男をカモにする女。女が計算に弱いとは、誰が言ったのか?

タイ編 アジアには、驚くほど美しい女がいる。カンボジア・プノンペンの薄汚れた置屋にも、ジャカルタの売春窟にも、タイ南部のスンガイコーロクの寂れた置屋にも……。 特に、アジア最大の歓楽街と言われていたパッポンの華やかなゴーゴーバーの一角では、思わず息をのむような美しい女と出会う。しかし美しい薔薇には棘(とげ)があるように、美しい女も棘を持っていることが多い。 一大歓楽地帯へと成長したバンコクのパッポ […]

◆ヤワラーの荒んだ旅社で知り合った貧しい女性と赤ん坊

タイ編 2011年3月末に私は日本を出て台北に行った。そして、4月の初めに台北からバンコクに向かった。 そのチャイナ・エアラインの中で、私は必死で吐き気をこらえていたが、とうとう我慢できなくなってトイレで吐いた。 今まで何十年も飛行機に乗っているが、飛行機の中で気分が悪くなって吐くのは初めてだった。

◆3つの悪霊を見る女。売春と、愛と、深い嫉妬の中で(1)

タイ編 パタヤは観光地でもあり、売春地帯でもある。観光地になっているのはウォーキング・ストリートやビーチロード沿いであり、そういったところを外すと、単に売春地帯だけを味わうことができる。 しかも、ホテルから一歩出ればモトバイクもソンテウもそこらじゅうにいる。歩く必要がないということだった。 病身を抱えて体力もない人間にとってはそれがどれほどありがたいことか言葉に尽くせないほどだ。だから私は必要なと […]

1 3