本当は3月に東南アジアのどこかに行こうと思っていたのだが、新型コロナウイルスで自粛することになって、4月も無理そうだし5月以降もたぶん国外に出るのは無理だ。 今年はずっと無理かもしれない。溜め息が出る。 仕方がないので今は日本でマクドナルドで何か食べたり、コンビニで適当にパンを買ってかじっているのだが、栄養が極度に偏っているせいかフラフラする。 私は日本にいる時は徐々に痩せていき、東南アジアに行く […]
タイの古式マッサージは「指圧」だけで行う一般的なマッサージとはまったく違っている。身体の関節、ツボ、筋肉、リンパをあらゆる形で刺激するもので、施術者の動きは医療であるのと同時に「芸術的」でもある。ユネスコは無形文化遺産に決定したその理由として、「芸術と科学、文化を兼ね備えた伝統医療」と述べているのだが、ここで言う「芸術」というのは、何度も何度もタイ古式マッサージの施術を受けた人間にとっては理解でき […]
2016年10月13日、バンコク市内のシリラート病院で、タイのプミポン・アドゥンヤデート国王が崩御したのだが、その後を継いだのがワチラロンコン皇太子だった。 ワチラロンコンは新国王に即位するのを渋って国王即位の承認手続きも延ばし続け、戴冠式も2019年にやっと行われるほどだった。 プミポン国王があまりにも立派すぎて自分が国王になる器ではないと自覚していたのか、それとも国王みたいな「面倒くさい立場」 […]
今回の旅で、タイにはLCC「タイ・ライオンエア」で行き来した。私は海外をLCC(格安航空会社)で行き来するのは初めてだったのだが、行きは2時間30分も遅れて出発するというアクシデントで散々な目に遭った。 座席は狭いと言われていたので覚悟はしていたが、座った時にはそれほど狭いとは感じなかった。隣に座ったのが女性で身体が小さくて圧迫感がなかったからかもしれない。 意外に問題ないと思って喜んでいたのだが […]
旅すればあちこちの写真を撮りたくなるので、多くの人は一眼レフやコンデジを持っていくと思う。私も今回は、カメラとしてのアイフォーン、キヤノンのコンデジ、動画用のゴープロ(GoPro)を準備した。 しかし、あれこれ持ち歩いて、結局ストリートのスナップ写真を撮るだけなのであれば、もうコンデジもゴープロも必要ないということを悟った。シンプルにアイフォーンひとつでよかった。 さらに私はアップル・ウォッチまで […]
久しぶりにバンコクにいるので、フアランポーンの周辺に行かなければならないという義務感のようなものを感じた。
タイ・バンコクには「アラブ人街」という異郷がある。バンコクであってバンコクではない。私がこの街が好きで、バンコクに宿を取ることがあれば最優先でこのアラブ人街のどこかを検討することにしている。この街は、年々濃くなっていくばかりだ。(鈴木傾城)
「責任感が強い」というのは褒め言葉でもあり、社会的に求められる資質でもある。何か仕事を頼むときは、ぜひとも「責任感が強い」人に頼みたい。 日本人は全般的に見ると、責任感が強い人が多いので、何かを頼んで不安になることはない。すべてのサービスで「この日」と約束したら、ほぼ100%に近い確率でその約束は履行される。 列車の運行にしても、配達にしても、依頼した製品の納期にしても、期日ぴったりに遂行されて、 […]
すでに話題にもならなくなっているのだが、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は今も国内の麻薬関連容疑者を片っ端から殺しまくっている。 「人権なんか、忘れろ。人権は気にしない。私は本気だ!」と叫ぶドゥテルテ大統領の暴力肯定が引き起こしている凄惨な遺体の数々は以前にも紹介した。(ブラックアジア:フィリピン麻薬戦争。これが現場の血まみれ殺害光景だ) 大統領になってから今まで、その超法規的殺人はまったく […]
警察官は公僕であり、常に犯罪を取り締まるのが仕事であるはずだ。ところが、現実は必ずしもそうなっていない。 カネが絡めば、警察官も腐敗する。警察官という立場を利用してカネを稼ぐのは、実は「造作もないこと」だからだ。具体的に、どうするのか。犯罪者や弱者に向かって、こう言えばいい。 「逮捕されたくなければカネを出せ」 犯罪者や弱者でなくてもいい。普通の人にも何らかの言いがかりを付けて同じことを言える。抵 […]
(タイ・バンコクで人気のある観光スポットに、チャトゥチャック(ウィークエンド・マーケット)がある。1坪店が密集し、衣類から小動物まで、ありとあらゆる雑貨がここで売っている。ここが2019年6月3日に大規模な火事に見舞われている。被害は大きそうだ) タイ・バンコクで、土日になると開催される市場がある。通称「チャトゥチャック・マーケット」、外国人の間では「ウィークエンド・マーケット」と呼ばれている。 […]
東南アジアの貧困地帯は最初は怖かった。最初にスラムに立ち入ったのはクロントイ・スラムだった。私はクロントイが巨大スラム地帯であると知っていたわけではない。 私は当初、ヤワラーの旅社(ゲストハウス)に泊まっていたのだが、次第にパッポンが私の主戦場になってくるに従って、拠点をマレーシアホテル界隈の格安ゲストハウスに置くようになっていた。 パッポンは真夜中の街だ。昼間に起き出して食事をしたいのと冒険をし […]
フン・セン首相は軍事や武力に対してまったく抵抗がなく、自分の政敵を葬るのにしばしば過激な手段を使う。自分が追い詰められれば追い詰められるほど、手段が過激になるのだ。今もそうした姿勢はまったく変わっていない。これからも独裁を続けていくだろう。(鈴木傾城)
いくつかの国で、いくつかのスモーキー・マウンテンを見たことがある。 ひとつは、カンボジアのスタンメンチャイ、ひとつはインド・ムンバイのダラビ内、そして、もうひとつは中米ホンジュラスのテグシガルパ近郊だ。 この中で、カンボジアのスモーキー・マウンテンは3度ほど訪れているが、その衝撃はとても大きなものがあった。(スタンメンチャイ。プノンペン最大の「ゴミ集積場」で思う) スモーキー・マウンテンは都市のゴ […]
インバウンドが再開しているが、これによって再び日本でもベッドバグ(トコジラミ)が問題になりつつある。ベッドバグはかつて「南京虫」と呼ばれたものなのだが、今や全世界のホテルで問題になっているのだ。日本でも止めることができない時がやってくるだろう。(鈴木傾城)