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◆ティアスの涙。女たちはいかにして骨の髄まで搾取されるか

インドネシア領バタム島ナゴヤの真夜中の向こう側、妖しく灯(とも)るダークサイドをくぐり、退廃の世界に入る。入り口に立つインドネシアの男たちの鋭い目は闇の中では肉食動物のようだ。 そこはインドネシア全土から集められた若い女性たちの「肉体市場」、男たちの天国、女たちの地獄と言われている場所だ。暗闇の中で行われているインドネシアの現実がここにあった。 執拗で粘っこい男たちの視線に追われながらゲートをくぐ […]

◆リリス。お人形のような彼女の血の中に流れているもの

インドネシア領バタム島も緑は多かったが、ビンタン島の緑はバタムよりもはるかに濃いように見えたのは気のせいかもしれない。 激しい雨音で目が覚めて、カーテンを開けると窓から見える外の緑が雨に打たれて揺れていた。 リアウ諸島はよく雨が降る。さすがに熱帯地方だけあって、一度降り出すと雨足は強い。 雨に打たれる木々は枝を激しく揺らして、まるで緑の焔(ほのお)が燃えているかのように見えた。 時は5月。この地域 […]

◆ヒジュラ。闇の中で目をギラギラさせて立っている性転換者

インド編 タイにはレディーボーイがいるのと同様に、インドにもヒジュラと呼ばれる性転換者がいる。 コルカタの売春地帯ソナガシでも、ムンバイの売春地帯フォークランド・ストリートでも、このヒジュラの集団には手を焼いた。 ふらふらと歩いていると、集団で囲んで来て、恐喝、恫喝、喜捨の強要、もはや何でもありで、いくばくかの金を払うまで絶対に離してくれない。 払わないと、100メートルでも200メートルでも大声 […]

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