「面白おかしく好きに楽しく生きたい」と誰もが考える。しかし、それでも私たちは自分自身にブレーキをかける。
朝は眠いのに早く起きて、面白くも楽しくもない仕事をして、本当に食べたいものも食べず、アルコールもちまちまとセーブし、まわりに気兼ねしてタバコも吸わず、健康を害すると言って暴飲暴食もしない。
欲しいものがあっても我慢し、借金をしたら後で首が絞まると言われるので我慢に我慢を重ねる。どこか旅行でもして、リゾート地で開放的に遊びたいと思っても有休も取れず、ひたすら我慢するだけで生きる。
責任、節約、自制、継続を強いられて、ただの一度もやりたいことをしないで日々、流されていく。
「好き放題して生きたい」と思っても、自分に課せられた責任はたくさんあって、自堕落に無軌道に乱脈に生きられない。ずっと耐えて、耐えて、耐えながら生きていく。
「この地獄から抜け出すにはどうすればいいのか」と真剣に悩みながら考える人もいる。やりたいこともできずに耐えて生きる人生を終わらせて「面白おかしく好きに楽しく生きたい」と夢想する人がいる。
非常に逆説的なのだが、たった「1つのもの」をあきらめれば、それは実現できる。