2017年7月27日、プノンペンのダウン・ペン地区で9人の女性が「コーヒー・ショップ」で売春していたとして摘発される事件があった。
プノンペンでは136ストリートにガールズ・バーがひしめいていて、そこでは昼間から大っぴらに売春ビジネスが行われている。これについては2017年の記事でも書いた。(ブラックアジア:「あなたの名前は岡本よ」と2015年に言われたかった理由)
大っぴらに行われている売春の方は野放しで、観光客はめったに来ないような隠れてやっている店が摘発されるのは何かおかしいと思うだろうが、これには裏事情がある。
ダウン・ペン地区で逮捕された女性はみんなベトナム人の女性だったのだ。カンボジアではいまだにベトナム人のセックス・ワーカーは目の敵にされているのが、こうしたちょっとした摘発でも窺い知ることができる。
どこの国でも外国人女性が自国で売春していたら「人身売買国家だ」と糾弾されて面倒なことになるので、タイでもスクンビットで黒人セックス・ワーカーが売春しているとすぐに摘発の憂き目に遭っている。
ところで、このダウン・ペン地区で売春していたベトナム人セックス・ワーカーの記事を読んでいると、私は思わずある一点に唖然とした。