◆「私の身体、あなたに与えることができるわ」という言い回しの裏側にあるもの

◆「私の身体、あなたに与えることができるわ」という言い回しの裏側にあるもの

今までセックス産業で働く多くの女性を見てきた。そして、この世界にどっぷりと関わってきた。どこの国でも、どんな社会でも、彼女たちの姿は必ずある。おおよそ、売春ビジネスをする女性がいない社会はない。

セックスワーカーには大きな需要がある。だから、そこに飛び込む女性が出てくるのは当然の話である。これを「需要と供給」と呼ぶ。

売春ビジネスに関わっている女性や、風俗で働いている女性たちは、別にセックスがしたいからそこにいるわけではない。金がもらえるからそこにいる。

彼女たちが欲情を刺激するような格好や態度や眼差しを送るのは、セックスを求めているからではなく、金を求めているからである。金が入るから、男が好む格好と態度を「演じている」のである。

そのビジネスで1円も入らないのであれば、99%の女性は辞めていく。セックスがしたいわけではないからだ。あくまでも目的は「金」なのだ。

女たちにとってセックス産業とは、金のために自分の身体の「使用権」を男に与えることであり、それ以上でも以下でもない。それは単に商取引《トレード》に過ぎない。

タイの売春地帯にいた時、私はタイの女性がしばしば面白い言い回しをすることに気づいていた。彼女たちはこう言った……

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ブラックアジア会員登録はこちら

CTA-IMAGE ブラックアジアでは有料会員を募集しています。表記事を読んで関心を持たれた方は、よりディープな世界へお越し下さい。膨大な過去記事、新着記事がすべて読めます。売春、暴力、殺人、狂気。決して表に出てこない社会の強烈なアンダーグラウンドがあります。

心理カテゴリの最新記事