「常識を持つこと」は突然死しないために必要不可欠の要素

NO IMAGE

人間は医学の発展によって寿命が今よりもはるかに延び、100歳時代に入ることが予測されている。その確率は日増しに高まっている。(ダークネス:本当なのか? 数年のうちに長寿が実現し寿命は100歳になる

そのような話を聞くと、あたかも自分自身が100歳まで生きられるように考える人がほとんどだ。

しかし「自分が100歳まで生きられる」とは決まっていない。100歳どころか、明日にも突然死する確率は決してゼロではない。

突然死と言えば、まだ若い人が何の前触れもなく死んでしまうこともある。事故であったり、災害であったり、病気であったり、自殺であったり、理由は様々だ。次は自分ではないと、なぜ言えるのか。

私たちは「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスにかかりやすいのだが、それは間違っている。本当に最後まできちんと生きられるかどうかは誰も保証していない。

場合によっては前触れもなく死ぬこともある。たとえば、意外かもしれないが、常識がなければ突然死する確率を高める。突然死と常識は関係がないように思えるが、そうではない。

常識を持つことは突然死しないために必要不可欠の要素なのである。いったい、どういうことなのか?(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

無理なダイエットを試みている女性が突然死する

「もしかしたら、自分は突然死するのではないか?」

そういった不吉なことを考えたことがある人はあまりいないはずだ。なぜなら、人は「自分がいきなり死んだ経験」をしたことがないので、それが実感として捉えられないからだ。

しかし、突然死の可能性はゼロではない。日本でも突然死する人はそれなりにいる。突然死と言えば交通事故を思い出す人もいるかもしれない。

タイであれば交通事故で死ぬことは充分に考えられる。タイは東南アジアでも交通事故の死亡者数は群を抜いている。日本の約7.7倍である。(「自分だけ大丈夫」という思い込みは被害に遭って醒める?

しかし、日本は交通事故の10倍以上、年間約9万人近くを突然死させているものがある。急性心筋梗塞だ。発症して1時間から2時間以内に死ぬ。日本人であれば、突然死と言えば急性心筋梗塞を思い出すべきだ。

急性心筋梗塞とは何か。

これは冠動脈が突然、詰まってしまう病気である。血管壁が硬くなって動脈硬化を引き起こし、ある日、血管が完全に詰まって栄養が行き渡らなくなって倒れる。

仕事中、乗車中、就寝中、いつでも起きる。意識を失うので倒れたら自分で何とかして助かることはない。誰もいないところで倒れたら、そのまま死んでしまう危険が高い。

もちろん助かることもあるが、助かっても重症化して重い後遺症が残る。動脈硬化になる原因は加齢や遺伝もあるが、次のダメージが動脈硬化を引き起こす元凶になる。

それは「運動不足・ストレス・喫煙・肥満・高脂血症・高血圧」等である。

めちゃくちゃな食生活をしていると、動脈硬化を引き起こしやすくなり、それが急性心筋梗塞に結びつき、突然死の確率を高める。では、めちゃくちゃな食生活をしているのかどうかは、何で測れば素人でも分かるのか。

一番分かりやすいのは「肥満」だ。

ブラックアジアの有料会員を募集しています。よりディープな世界へお越し下さい。

太りすぎも駄目だが、痩せすぎもリスクを高める

肥満は運動不足にも結びついている。高脂血症にも結びついている。高血圧にも結びついている。また生活習慣病にも結びついている。

だから、肥満であれば食生活に問題があるということであり、それが突然死を招き寄せていると考えていい。絶対に突然死するわけではないが確率を上げる。

100歳生きる心配をするより、「もしかしたら突然死するのではないか?」と心配しなければならないのは肥満の人である。

肥満度の指標はBMI(Body Mass Index)なのだが、死亡率が最も低いのはBMI23〜24.9であるというデータが統計で出ている。ちなみに標準体重はBMI22.5から25の範囲である。

BMI25を超えている人は数値が5上昇するごとに死亡リスクが31%上昇する。

このデータはハーバード公衆衛生大学院の研究チームが医学誌に発表したものだが、この統計を出すために研究チームは32ヵ国1060万人ものデータを解析している。

ところで、明け方頃に、寝ている人が突如としてうなり声を上げてそのまま絶命してしまう謎の奇病である「ポックリ病」というものが一時問題になった。

年齢問わず多くの人々がこの「ポックリ病」で突然死しているのだが、もしかしたらこれは睡眠時無呼吸症候群が原因ではないかと考える医学者もいる。

重症の睡眠時無呼吸症候群は自ら首を絞めているのと同じであり、酸素不足でそのまま死に直結することもある。睡眠時無呼吸症候群になりやすい人もいるのだが、それはやはり肥満の人である。

日本で肥満が増えているのは40代以上の年齢層だ。

40代以上で、明らかに内臓脂肪が厚く、BMIが25を超えている人はBMI23〜24.9の範囲に収める必要がある。単純な話だ。食べなければいい。食べなければ誰でも痩せる。

もっとも、現代社会は痩せられないようにできているのも事実ではある。(ダークネス:全世界22億人が過体重だが、これは多国籍企業の勝利だった

ダークネスの電子書籍版!『邪悪な世界の落とし穴: 無防備に生きていると社会が仕掛けたワナに落ちる=鈴木傾城』

太りすぎず痩せすぎないようにすべきだという結論

ただ、痩せすぎても死亡率は高まっていく。

1983年2月4日、あるアメリカの有名な女性歌手が死亡したことがあった。カレン・カーペンターという、いつも優しい歌を歌う女性だった。

彼女は拒食症が原因で死んでいったのだが、直接の死因となったのは、「心室細動」というものだった。

これは無理なダイエットによってカリウムが不足し、激しい不整脈が発生して心臓が血液を送り出せなくなってしまう症状だ。

彼女が死んだのは33歳だった。まだまだ死ぬような歳ではなかったが、無理なダイエットによる「突然死」となった。

無理なダイエットを試みている女性が突然死するケースは後を絶たず、ダイエットも方法を間違えると非常に危険であることが分かってきている。

このように考えると、私たちはどうすればいいのかが分かってくる。

事故や災害や先天性の病気や遺伝はしかたがないが、日常生活の中で突然死を招き寄せないためには、太りすぎず痩せすぎないようにすべきだという結論になる。

当たり前の体重を維持すればいい。当たり前の体重を維持するにはどうするのか。食べ過ぎず、小食過ぎず、ごく普通に食べるのがいい。

これは驚くべきことだろうか。いや、これこそ「当たり前のことだ」と思うはずだ。ところで、これを当たり前と思うためには「何」が必要か。

それは「常識」だ。常識が働けば食べ過ぎかどうか分かる。常識が働けば小食過ぎるかどうか分かる。常識が働けば自制すべき時と求める時が分かる。

常識が働けば、自分が肥満なのか普通なのか痩せすぎなのか分かる。そして常識の範囲で体重を調整しようと考える。

つまり、うまく生き残るには「常識を働かせる」というのが一番の方法だったのだ。

多くの危険は常識があれば回避できることが多い。その対処も常識を基本にしていれば、おおむね正解に辿り着ける。運の良さも、常識が土台になっている。だから、運が良くなろうと思えば、常識を持つのが手っ取り早い。

これをまとめると、どうなるのか。

突然死の確率を下げるには、常識の範囲で生きればいいということになる。常識がなぜ必要なのかというと、それがあるとうまく生き延びることができるからだったのだ。

もちろん意志の力も必要だが、その意志もまた「何をどこまですべきか」という常識が動かす。「常識を持つこと」は突然死しないために必要不可欠の要素である。

逆に言えば、自分の寿命を調整するには、常識を持つ範囲を調整すればいいということになる。

長生きしたければ常識を強く持ち、ほどほどに生きたければほどほどに常識を持ち、太く短く生きたければ常識を捨てる。それで調整する。(written by 鈴木傾城)

このサイトは鈴木傾城が運営しています。本文を他サイトへ無断転載する行為は固くお断りします。この記事の有料転載、もしくは記事のテーマに対する原稿依頼、その他の相談等はこちらにメールを下さい。

常識が働けば食べ過ぎかどうか分かる。常識が働けば小食過ぎるかどうか分かる。常識が働けば自制すべき時と求める時が分かる。常識が働けば、自分が肥満なのか普通なのか痩せすぎなのか分かる。そして常識の範囲で体重を調整しようと考える。

〓 この記事のツイッター投稿はこちらです

この記事を気に入って下さった方は、リツイートや♡(いいね)を押して頂ければ励みになります。

ツイッターで鈴木傾城をフォローして頂くと、執筆・更新状況などが総合的に分かります。

ブラックアジア会員登録はこちら

CTA-IMAGE ブラックアジアでは有料会員を募集しています。表記事を読んで関心を持たれた方は、よりディープな世界へお越し下さい。膨大な過去記事、新着記事がすべて読めます。売春、暴力、殺人、狂気。決して表に出てこない社会の強烈なアンダーグラウンドがあります。

一般カテゴリの最新記事

blackasia.net