出会い系サイトで知事を辞職した米山隆一が知らなかったこと

出会い系サイトで知事を辞職した米山隆一が知らなかったこと

米山隆一という名の新潟県知事が、出会い系サイト『ハッピーメール』を使って知り合った女子大生に3万円を渡して性行為をしていたということが発覚して問題になっている。

最初にこの問題が発覚したとき、私は米山隆一が「付き合っている女子大生に金を払わなかったから問題になったのか?」と思った。

アンダーグラウンドの世界では「金を渡すのは当たり前のこと」であり、金を渡さなかったらそれこそ大問題になる。

女もビジネスでやっているのだから金がモノを言う。男が金を払わなかったら、復讐のために相手を社会的に抹殺しようと考えたり肉体的に抹殺しようと考える世界でもある。

アンダーグラウンドで知り合った人間は金の切れ目が縁の切れ目だ。だから、米山隆一がきちんと金を払わなかったからこんなことになったのだと私は最初に感じたのだ。

しかし、違った。

表社会の人は「出会い系サイトで知り合った女と付き合っていた」「金を払ってセックスをしていた」というところを責めていたのである。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

きちんと金を払ったら窮地に落ちるのが表の世界

金を払わなかったことに抗議して表社会の人たちは怒っていたのではなく、金を払っていたことに対して怒っていたのだ。「なるほど、そういうことか」と私は苦笑いするしかなかった。

表と裏は180度違う世界だ。表側の社会ではセックスに対して金を関与させてはいけないのだ。あくまでも「好きだ」という感情でセックスしなければならないのである。

それ以外のセックスは不道徳で許されざるものであるというのが表側の考え方である。だから、きちんと金を払っていたことで米山隆一は逆に窮地に落ちてしまったのだった。

そして、金を払って相手を探す「出会い系サイト」を利用していたことでも責められている。

表社会では「出会い系サイトは、男が女を金で買う場所であり、女をモノ扱いしているところ」という捉え方である。実はここにも理想と現実が乖離しているのが面白い。

現実を言えば「出会い系サイト」の8割近くは、金を稼ぎたい女たちが男に見つけてもらう場である。

金のない男はどんなハンサムだろうが性格の良い男であろうが関係ない。まるっきり相手にされない。これはとりもなおさず女性にも強い主導権があることを意味している。

愛や恋では生きていけない。女たちには金が必要で、だから出会い系サイトで「カモ」を見つけて、自分に金を払う男にセックスをサービスとして売っている。

そう考えればモノ扱いされているのは男の方であり、「女がモノ扱い云々」という言い方はフェアではない。米山隆一はカモだったわけで、カモが金を払うというので女子大生は付き合っていたのだ。

これはアンダーグラウンドで見られる普通の取引(ディール)であり、米山隆一はきちんと筋を通していたので、本当のことを言えば責めるべき点は見当たらない。

アンダーグラウンドの視点から言うと、自分の顧客である米山隆一をマスコミに売り飛ばした女子大生の方が掟破りの人間だということになる。

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期せずして未成年ともつながってしまう危険性

ただし、米山隆一は慎重さが足りなかったのかもしれない。表社会で成り上がったのであれば、裏の人間と関わりを切れなければ責められるのは予測される事実だったからだ。

それに「出会い系サイト」を使っていたというのも米山隆一にとっては危険極まりないことであった。

なぜか。「出会い系サイト」では誰でも出会えるが、誰でも出会えるということは期せずして未成年ともつながってしまう危険性があるからだ。

これは米山隆一のような立場の人間にとっては致命的なことでもある。

私は東南アジアの売春地帯に長らく沈没していたが、無法地帯に見える売春地帯ですらも唯一絶対の掟(ルール)がある。それは「絶対に未成年と関わるな」というものである。

実際には未成年のセックスワーカーは珍しくなく、世界中のどこにでもいる。

しかし、極度の堕落が許される売春地帯においてすらも未成年のセックスワーカーと関わることだけは政府当局は黙認しない。それは「人生の致命傷」になり得るものだ。

日本で未成年のセックスワーカーと接触してしまう危険な場があるとしたらどこか。それが「出会い系サイト」である。

出会い系サイトは「公人」にとって想像以上に危険だ。

たとえば、女性とコンタクトを取って会ってみたら未成年なので何もしないで別れたとする。もし何もしなかったとしても致命傷になる可能性がある。

彼女の電話番号には記録が残っている。それを消させても通話記録はキャリアに記録されている。その未成年が別件で逮捕されたとき、警察は彼女と関わった男たちを通話記録によってたぐり寄せていく。

そこで「未成年と関わっていた」として事情聴取されることになり、「出会い系サイトで未成年と会った」ということが明るみにされていくのである。

「何もしなかった」というのが事実であったとしても、「出会い系サイトをつかっていた、未成年と会った」というのは、それだけで公人の地位を吹き飛ばすのに充分だ。

出会い系サイトは立場がある人間には不利な理由

私は電子書籍『デリヘル嬢と会う』を出した後、今度はより日本の裏側に潜り込もうと、次は出会い系サイトに棲息する女たちに会っていこうかと予定していた。

しかし、この出会い系サイトのシステムをよくよく精査して土壇場で止めることにした。

確かに日本のアンダーグラウンドに潜む女たちに会えるのは魅力的だが、「相手が未成年ではないという担保が取れない」という一点で止めた。

「出会い系サイトでは未成年と出会えない」と言っている人もいる。

しかし警察庁は「平成20年の出会い系サイト規制法の改正以降減少傾向にある」としながら、未だに出会い系サイトに未成年が出入りしていて性犯罪に巻き込まれていることを報告している。

つまり、出会い系サイトでは意図せずに未成年とつながってしまう危険性が今もあるということなのだ。

売春地帯では目の前で女性と会って、相手が未成年であれば自らの目で弾ける。日本の風俗ビジネスでは、業者を通すことやJKビジネスのようなグレーなものと関わらないことで未成年に関わってしまうことを弾ける。

出会い系サイトは未成年を弾く前、つまり連絡を取り合った時点で「記録される」のだから、立場がある人間や公人や公務員や名前のある人物であればあるほど不利なシステムになる。

だから米山隆一は、政治家になる決断をする前に、どんなに引っぱっても知事になった時点で出会い系サイトは切らなければならなかった。

それができないのであれば、相手には自分の素性を「絶対に何が何でも」教えるべきではなかった。また、どうしてもアンダーグラウンドの女とにつながっていたいのであれば、同じ女性と何度も付き合うべきでもなかった。

公職者がアンダーグラウンドの女たちと関わるのであれば、出会い系サイトを使わず、絶対に身分を明かさず、一度関わった女性とは二度と会わないという点を順守する必要がある。

米山隆一は東京大学の医学部医学科を卒業しているのだが、このあたりの事情については学校では教えてくれなかったので頭が回らなかったのだろう。

米山隆一は政治家ではない方がいい。そうでない方が、好きなだけアンダーグラウンドの女と関われるのだから彼にとっては幸せだ。道を間違えている。(written by 鈴木傾城)

 

失脚した米山隆一。米山隆一は政治家ではない方がいい。そうでない方が、好きなだけアンダーグラウンドの女と関われるのだから彼にとっては幸せだ。道を間違えている。
 
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