◆エミリー・ウィリス25歳で植物状態。ポルノ女優たちのドラッグ依存とケタミン

エミリー・ウィリスというアメリカのアダルト業界で頂点に立っていた女優がいる。彼女がカリフォルニア州マリブの高級リハビリ施設「サミット・マリブ」の門をくぐったのは当時25歳だった。

彼女は2021年にはAVNアワードの年間最優秀女優賞を受賞し、出演作は700本を超えていた。その知名度が評価され、SF映画『ディヴィニティ』にも起用されて、業界の枠を超えた活躍を始めようとしていた時期だった。

だが、その頃、彼女はすでにケタミン依存となっており、1年にわたって1日5〜6グラムのケタミンを摂取し続けていたのだった。これは医療現場で麻酔に使われる量をはるかに超える危険な量である。

入所時の体重は約45キロだった。ケタミン依存に加えて、PTSD、夜驚症、膀胱の炎症、失禁など、複数の症状を同時に抱えていた。このリハビリ施設は、21日間のプログラムの費用が約680万円もする。

だが入所直後から彼女の容体は悪化した。施設側の記録には「身なりが乱れ、衰弱し、見当識を失っていた」と記されている。歩くことも食べることも困難になっていた。

入所から1週間後、エミリーは呼吸困難を訴えた。すぐに救急隊が施設に駆けつけている。しかし彼女は病院に行くことを拒絶している。そして翌日の2月4日正午ごろ、自室で呼吸も脈もない状態で発見されたのだった。

救急隊員は30分から40分にわたって心肺蘇生をおこなった。心拍は戻った。だが、その間ずっと脳は酸素を絶たれていた。そのため、彼女は低酸素性脳損傷を受けて、今も植物状態にある。

目を開けて、うめき声を上げることはあるが、意思疎通はほとんどできない状態にあると家族は述べている。家族は施設を提訴し、2026年7月15日、サンタモニカ上級裁判所は300万ドル(約4億5000万円)の和解を承認した。

欧米のポルノ女優はドラッグ漬けになっているというのはよく知られている事実なのだが、頂点に立った彼女もまたそうだった。

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