
2024年1月、滋賀県近江八幡市の琵琶湖岸で死体が浮いているのが発見された。
被害者は首を絞められた痕が残っており溺死ではなかった。発見された遺体の身元が判明するまでに数日を要したが、やがて愛知県あま市で不動産会社を経営していた55歳の男であることが判明した。
捜査の結果、浮かび上がったのは被害者の男とかかわりのあったひとりの風俗嬢だった。風俗店で働いていた北名古屋市に住む29歳のこの女性は、被害者とは店の客と従業員という関係で知り合っていた。
だが両者の関係は、単なる客と従業員の域を越えていく。彼女は男から何度も何度も借金をしており、最終的には総額2400万円もの借金になっていた。彼女はホストに狂っていて、ホストクラブで遊ぶカネを被害者にねだっていたのだった。
借りる側から使っていたので、返済の見込みは最初からほとんどなかった。要するに、彼女は最初から返すつもりもなければ、返すアテもなく借りていたことになる。
会社の経営者でカネを持っていたとしても、さすがに2400万円もふんだくられたら笑って済ませられるような金額ではない。55歳のこの被害者は、彼女に対して早くカネを返すように迫ったのだった。
それで、どうしたのか。
この風俗嬢は、もうひとり別の馴染みの客に強盗殺人を持ちかけた。47歳のこの男も彼女に好意を持っており、彼女の話に乗った。2024年1月15日午後6時半ごろ、二人は被害者の家の窓ガラスを割って侵入し、キャッシュカードなどを物色していた。
そのときに、被害者が帰ってきた。
ふたりは逃げようとした被害者に金槌で殴打した上に、紐で首を絞めたのだった。しかし、その時点で被害者はまだ息があった。そこで、彼女は延長コードでも首を絞めて、とどめをさした。翌16日早朝、共犯となった男が遺体を車で運び、近江八幡市の琵琶湖岸に遺棄した。
ホスト狂いの風俗嬢がカネを借りまくって、別の常連客を使って強盗殺人を画策するのだから、なかなか極悪だ。



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