◆国内初、シアリスの市販化。50代以降の男たちの性が乱脈化していく流れか?

日本の真夜中の世界も静かに変わるかもしれない。2026年5月20日、エスエス製薬がED(勃起不全)治療薬「シアリス」のOTC医薬品としての製造販売承認を取得した。国内初の市販ED治療薬の誕生である。

発売は2026年8月頃が見込まれており、それ以降はドラッグストアの店頭で、処方箋なしにシアリスを購入できるようになる。

これまでシアリスを入手するには、泌尿器科やメンズクリニックに足を運び、医師の前でEDを申告し、処方箋を受け取るという面倒な手順が必要だった。

50代を過ぎるようになると、勃起不全に悩む男たちが増えていくということなのだが、そうなっても医者に言って「勃起不全だから診てくれ」という男はほとんどいない。相手が医師とは言えども、症状を話すのは心理的にも大きなハードルがある。

勃起不全に悩む男は日本では推計で1400万人近くいるということなのだが、その大半が医師にかからないのは、そういうことだ。羞恥心もあれば、自分がEDだと認めたくないという心理もある。

市販化によって多少は買いやすくなると、その壁は消える可能性がある。

それにしても、なぜシアリスが承認されたのか。その要因のひとつが、偽造品の蔓延だったという。厚生労働省の調査では、個人輸入されたシアリスの71%が偽造品だったと報告されている。

勃起不全薬は実はセックス増強薬としても使われているので、よく売れる。東南アジアの歓楽街でもバーのイスに座っていると、そこらの得体のしれない男がバイアグラだのシアリスなんかを売りに来るが、「だいたいはニセモノ」だ。そういうのが、個人輸入で日本にも入ってきている。

市販でホンモノが買えるなら、もう誰も個人輸入で得体のしれないクスリなんか買わない。ニセモノ防止のためには、ホンモノが手軽に買えるようになるのが一番いいのは言うまでもない。

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