
アンダーグラウンドには、自分で働くよりも稼いでいる誰かに寄生して、とことんカネを吸い取る生き方をする人間が少なくない数で存在する。ホストもそうだし、ヒモもそうだ。DV男の中にも暴力を振るいながら寄生するタイプがある。
こういった男のことを、夜の女たちは「ストロー」と呼ぶこともある。男がストローのように自分の稼ぎをみんな吸い取ってしまうことからきている。
夜の女たちと言えば、たとえば水商売に生きる女性たちは男をカモにして生きているのでしたたかなイメージが強い。おそらく、男をカモにできるくらいの才能がないと、あの世界では生き残れないのだろう。
だが、逆に脇の甘い女性もまた存在する。
たとえば、私が知り合った女性の中にも極端に「貢ぎ体質」の女性がいた。タイのパタヤで知り合った女性だったが、彼女は私が気に入ったというので、私にカネを出させようとしなかった。「あなたはおカネを払わなくてもいい」と言った。
優しくて、男に甘えてもらって喜びを感じるタイプの女性だった。彼女の純真さには感銘したが、同時に彼女の性格に危うさを感じたのも事実だった。
彼女は寂しかったのだと思う。しかし、夜の歓楽街では自分の寂しさを埋めてくれる相手を探すと、すぐに裏のある人間がやってくる。もし、私が女性に寄生して生きるタイプの男だったら、悪意を持って彼女に取りつくことも可能だったはずだ。
彼女のヒモになり、彼女に働かせ、私は彼女の稼ぎをストローで吸い取って生きることもできただろう。
ただ、私自身は特にカネに困っていたわけでもなかったので、女性に寄生して生きる発想はまったくなかった。だが、私がそうしなくても、おそらく他の男が彼女をカモにしてしまうのは目に見えていた。
世の中には、女性に寄生して暮らそうと考える男は掃いて捨てるほどいる。



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