2025年2月初旬、東京・新宿区歌舞伎町で異様な事件が発覚した。警視庁保安課は、売春防止法違反(場所提供)の疑いで、メンズエステ店「SPARAKU」の54歳の経営者を中心とする7人を逮捕した。
この店は、看板上はメンズエステとして営業していたが、その実態は「外国人向け」にセックスを提供する違法な風俗店だった。
事件が明るみに出たきっかけは、2024年10月から11月にかけて、女性従業員に売春の場を提供しているとの疑いが浮上したことだ。警視庁は、この期間に寄せられた情報や証拠を基に捜査を進め、ついに摘発に踏み切った。
歌舞伎町といえば、日本最大の繁華街であり、風俗産業が密集するエリアとして知られている。だが「SPARAKU」のケースは、その中でも異質だ。
表向きはリラクゼーションを謳い、合法的なサービスを提供する「よくある店舗」を装っていたが、裏では外国人の男たちを集客していたのだ。
このようなスタイルは中国や東南アジアでよく見かける。この事件を知ったとき、私が思ったのは「なるほど。とうとう日本にも、東南アジアのスタイルが上陸したのか」という感慨だった。
すでに大久保公園周辺では外国人がストリート売春をしている日本女性を買いまくっている光景があったのだから、次はそれが室内《インドア》に移行するのは当然の流れでもあったといえる。
摘発に至るまでの経緯には、2024年秋の状況が大きく影響している。この時期、歌舞伎町周辺では、路上での売春行為や違法風俗店の活動が目立つようになり、住民や関係者からの通報が相次いでいた。
そこで警察は摘発に動いているのだが、じつはこの女性たちを「SPARAKU」の関係者たいはスカウトしていたのである。