2025年3月11日、東京都新宿区高田馬場にて、ライブ配信中の人気ライバー、最上あいを名乗る22歳の女、佐藤愛里が刺殺される事件が発生した。犯行直後、警視庁は栃木県在住の高野健一という42歳の男を殺人未遂の現行犯で逮捕し、のちに殺人容疑で送検している。
男はこの女に対し、総額250万円以上を貸しつけていたが、返済が滞っていた。
このため、男は2023年12月、宇都宮地方裁判所にて佐藤愛里に約251万4800円の支払いを命じる判決を得ていた。ところが、この女は返済を行わず、高野健一は金銭的に追いつめられていった。
女は30箇所以上も刺されて、両腕にも防御創ができていたというのだが、30回以上も刺して刺して刺しまくるというのは完全に殺しにかかっているわけで、刺した数の多さだけカネの恨みの深さを表している。
女はライブ配信プラットフォームで高いランクを持ち、月に100万~200万円を稼いでいたとされる。
だが、彼女の銀行口座にはわずか800円しかなく、収入は元交際相手の会社に振り込まれていたとの情報もある。本当だろうか? というのも、この殺された女性はSNSで「フィアンセ」との豪華な生活を投稿していたからだ。
当然、高野健一はその状況に不満を募らせていた。過去にはSNSで女の借金未返済を暴露する配信をおこなったこともあったが、解決には至らなかったこともある。
事件の4日前、高野健一は女のSNSアカウントに「お金を返してください。1万円だけでも返してくれませんか」とダイレクトメッセージを送ったが無視された。
犯行当日、高野健一はライブ配信中の女をリアルタイムで追跡し、犯行に及んだと供述している。彼は「カネを返さないのに配信で稼いでいることにやりきれなくなった」と述べた。
要するに、殺された女は借りたカネを返さなかった。にもかかかわらず、贅沢な暮らしを誇示していた。それを見て、消費者金融からカネを借りてまで女に貢いだ男は、精神的に極限まで追いつめられて事件を起こしたのだった。