パメラ・アンダーソンは、かつてセックスシンボルとして世界的に名が知られた女優・モデルである。私とほぼ同年代であったこともあって、私自身もそれほど関心があるわけではないものの、彼女の存在は知っている。
1967年生まれのカナダ出身で、1990年代にテレビドラマ「ベイウォッチ」で赤い水着姿のC.J.パーカーを演じ、一躍有名になった。
彼女は、とにかくグラマラスな外見と大胆なファッションを強調する女性だった。当然、化粧もド派手だ。ところが近年、彼女は化粧をやめる選択をし、公の場で素顔を披露している。
この変化は、多くのメディアやファンから注目を集めている。
2023年10月、彼女はパリ・ファッションウィークに出席し、メイクを施さずに登場した。このとき彼女は56歳であり、化粧なしの自然な姿でレッドカーペットを歩いて人々を驚愕させた。
「若い頃はメイクが鎧のようだった。今はそれが必要ないと感じる」
この発言は、彼女が年齢を重ねる中で自己認識や外見に対する価値観が変化したことを示している。もう化粧はせず、素顔をさらすことが、彼女の中では「自分自身を受け入れる」ことだったのだ。
彼女の決断は、SNSでも賛否両論だった。「パメラのすっぴんは勇気ある選択だ」と賞賛もあったが、その一方で「老けた印象が強い」と否定的な意見も見られた。あるユーザーは「彼女の自然な顔は現実的で親しみやすい」と書き、別のユーザーは「化粧がないと彼女のアイデンティティが薄れる」とコメントしている。
だが、否定の声があっても彼女の「化粧をしない」決断は揺るがないようだ。
彼女のこれまでの生き様を振り返ると、化粧をやめる決断は単なる個人的な選択以上の意味を持っていたのだろう。彼女は、長年にわたり外見に基づく評価にさらされてきた。彼女は、静かにそこから離れようとしているのだった。