◆当たり前だが、闇バイトは「闇バイトです」と名乗って募集するわけではない

◆当たり前だが、闇バイトは「闇バイトです」と名乗って募集するわけではない

2025年現在、SNSで「高額バイト」と検索すると1秒で闇バイトの募集広告が表示される。警察庁の統計によると、いまや特殊詐欺事件の大半が闇バイト従事者を介して実行されており、10代・20代の逮捕者が激増している状態だ。

若者が犯罪に手を染める背景には、スマホ世代特有の「SNS依存症」と、危険を察知する嗅覚が鈍っていることにあるのかもしれない。

逮捕された東京都内の21歳の大学生は「友人のInstagramストーリーで『日給5万円』のバイト広告を見たのがきっかけ」と供述している。実際に応募した仕事は架空請求の電話オペレーターで、彼は3日間働いただけで15万円を稼いだ後に逮捕された。

若者の中には、正規のバイトに申し込んでも採用されない「バイト難民」の若者もいる。こうした正規のアルバイト求人に10回以上応募しても採用されない層が「もう違法バイトでも働きたい」と回答している。

経済産業省の調査によると、2024年度の大学生のアルバイト平均時給は1,200円だが、闇バイトでは3,000円から10,000円の時給が提示されている。

この格差が若者を違法行為に走らせる。東京の繁華街では「日給3万円保証」のチラシが路上で配布されることもあり、警察の取り締まりも追いついていない。

さらに、昨今の経済不況や物価高で、親からの仕送りが減少した学生も多い。文部科学省の調査では、2024年度の大学生の38%が「生活費が足りない」と回答している。この経済的逼迫が、高額バイトへの誘惑を強めている。

インフルエンサーを装った詐欺グループが、「副業で月収100万円」などと誇大広告を展開し、若者を勧誘している。これに、「すぐに大金を稼ぎたい」「楽して稼ぎたい」という若者が飛びついて、いくら警察が「闇バイトに気をつけましょう」と啓蒙してもまったく効果がない状態だ。

ところで、闇バイトは「闇バイトです」と名乗って募集するわけではない。どのような募集文句が使われているのか興味ないだろうか? 詳しく説明したい。

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