若い日本人女性がハワイやアメリカ本土に入るときに、入国審査で引き留められて執拗に調べられたり、入国できなくなるケースが増えている。なぜか。現地で売春する女性が出てきているからだ。
日本女性が海外で売春させられるケースは公に報じられる数よりはるかに多い。以前紹介した「シャルム事件」では200人以上が海外に斡旋されていたが氷山の一角でしかない。(ブラックアジア:海外出稼ぎシャルム事件。20代の日本女性の1%が海外で稼げると思ったら?)
2025年2月12日は、大阪のスカウトの男が逮捕されている。この男は心斎橋の繁華街で女性に「きれいですね、いろんな業種を紹介できますよ」などと声をかけ、そのままアメリカの売春組織を紹介し、現地に送り込んでいた。
警察によれば、こうしたブローカーは国内外を問わずネットワークを構築し、女性の経済的困窮や職探しの焦りにつけ込んで勧誘をおこなう。
誘い文句は一見すると高収入の仕事に見え、航空券や住まいの手配を全面的にサポートすると称する場合もある。しかし、もちろん安全は担保されておらず、途中で帰りたいと言っても帰れないようなケースもある。ブローカーの言い分を鵜呑みにしてしまうと、現地到着後には逃げ場のない状況に追い込まれる。
こうした売春目的の海外送り出しは、今後は多くの半グレ組織、スカウト、ホストが手を染めるようになっていくだろう。
実際、組織側はストリートのスカウトだけでなく、ネットを駆使して、SNSや特定の求人サイトなど、あらゆる手段を用いて女性を引き寄せる。日本国内では表立った大規模な摘発があまり報じられないが、それは摘発数が少ないのではなく、多くの事例が潜在化しているからである。
海外の風俗店は日本人女性の人気が高いという理由で、積極的に人材を求めている。高額な紹介料を提示している。日本国内で仕事に困窮した女性にとっては魅力的に映るが、実際には過酷な搾取構造の犠牲になることが多い。
私は10年くらい前から、いずれ日本女性が路上に立って売春したり、海外に売り飛ばされるようになると言ってきたが、最近はそれが成就したことを確認している。なぜ、私がそうなるのかを主張していたのかと言うと、実に簡単な話でもある。