真夜中の歓楽街で国境を越えてセックスワーカーを追い求める男たちのことを「ハイエナ」と呼ぶ。
日本では非正規雇用が増えて男性が低賃金となった上に、30年以上も国を成長させることができない愚鈍な政治家が国力を低下させ、円の価値も下げてしまったので、国境を越えて女たちを追いかける日本人のハイエナは減った。
しかし、欧米先進国は違う。LCC(格安航空会社)が全世界を結ぶようになった今、欧米のハイエナはかつてないほど増えている。
ハイエナは背徳区(Red-light District)をさまよい歩いて、気に入った女性を見つけたら関係を持ち、そして刹那的に別れて去っていく。そのため、性交渉の中で相手の女性が妊娠・出産していたとしても、ハイエナにはわからない。
女性も、一日に何人もの男とかかわり、月にすると数十人もの男と関係を持つので、妊娠したとしても、誰の子供なのか判断できない。そのため、セックスワークをする女性にとってピルは必須なのだが、困った問題がある。
ピルが必須の女性に限って、経済的に困窮していてクスリが買えないのだ。
さらに、もうひとつ大きな問題を抱えている国がある。東南アジアでは、フィリピンがそうだ。フィリピンはカトリックの国であり、カトリックでは避妊を禁じている。そのため、信心深い女性であればあるほど避妊を嫌悪する。
セックスワークをしているのであれば、そんなことをいってられないはずなのだが、それでも避妊を拒む女性がフィリピンにはいる。その結果、彼女たちは父親のわからない子供を生んでしまうことになる。
こうした子供たちは、養育費がもらえず経済力のない母親の元で育ち極貧の状態にある。この問題について、オーストラリアが主導するプロジェクトが立ち上がっており、父親を特定し、養育費を払わせようとしている。