◆大久保公園の女性に刃物を突きつけてレイプしていた男の登場は想定内だった

◆大久保公園の女性に刃物を突きつけてレイプしていた男の登場は想定内だった

2024年7月2日、警視庁捜査1課は不同意性交の疑いでひとりの男を逮捕している。東京都三鷹市在住の理容師で、難波正秀(なんば・まさひで)という61歳の男だった。大久保公園でストリート売春をしていた女性をターゲットにレイプを繰り返していた。

この界隈で売春する20代の女性に声をかけてホテルに連れていく男は、60代が多いというのは秘かにささやかれていた。この男も60代であったのは、とくに驚くことでも何でもない。

この男は女性に声をかけ、値段交渉した上でホテルに連れ込み、ニセの警察手帳と逮捕状を見せ、「このまま逮捕だから。いうことを聞くなら見逃してやる」と刃物を見せて脅し、縛った上にレイプしていた。

難波容疑者の関係先からニセ警察手帳や逮捕状に似た道具が押収されており、自宅からはナイフも見つかっている。

大久保公園の女たちを狙ったのは、彼女たちが「売春」という後ろめたい違法ビジネスをやっているのだから、警察に駆け込むことはないという計算が働いていたはずだ。実際、この男の存在は歌舞伎町周辺では「大久保の刃物男」と呼ばれていて、何度も犯行を成功させていたのだ。

しかし、ひとりでも警察に相談したら、歌舞伎町界隈は防犯カメラまみれなので、すぐにアシがつく。実際には被害に遭った複数の女性が警察に相談をしていたので、同じ犯行を何度も繰り返していたら捕まるのも時間の問題だった。

大久保公園の女たちは、この男が逮捕されて安堵しているのだろうが、おそらく彼女たちを狙った別の事件は次々と起きてくる。今後は脅されてレイプされるだけでなく、拉致されることもあれば、暴力を振るわれることもあれば、場合によっては殺されることもあるだろう。

ストリート売春をする女性というのは、常に犯罪者の格好の標的である。欧米では、いつもこうした女性たちがめちゃくちゃに暴行されたり、行方不明になったり、殺されたりしている。

日本でも、ストリート売春が日常化してきたのであれば、次は彼女たちを狙う犯罪者が出てきて当然なのだ。

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