◆髪が見えたら殺される国。父親に逆らったら殺される国。なぜそうなったのか?

◆髪が見えたら殺される国。父親に逆らったら殺される国。なぜそうなったのか?

イランではイスラムの戒律が非常に厳しくなっていて、ヒジャブ(女性の髪を覆う布)の着用も厳しく指導されていて、これを取り締まる「道徳警察」も存在する国である。このイランで、最近ひとつの事件が社会問題となっている。

2022年9月13日、22歳のイラン女性マフサ・アミニは「ヒジャブをきちんとかぶっていない」「髪が見えている」という理由で道徳警察に逮捕されて警察署に移された後、「何らかの理由」で意識を失い、3日後には搬送された病院で亡くなった。

道徳警察は「心臓発作だった」と発表したのだが、彼女は健康で若く心臓に問題はなかった。暴力や拷問が隠蔽されたのは明らかであり、これに対してイランの女性たちが反発し、激しい抗議デモが勃発するという事態となった。

髪を見せているだけで女性が殺される。その閉塞感は並大抵のものではない。強烈なまでの宗教的強制である。女性たちがこの閉塞感に反旗を翻して、ヒジャブを燃やして抗議する気持ちはよく分かる。

しかし、イランは何ひとつ変わらないのではないかというあきらめの声も多い。

2022年7月にはイラン南部のヌーラーバードで16歳の少女が「勝手に若い男と会って、それをとがめる父親に口答えした」という理由で銃で撃ち殺されるという事件もあった。父親に口答えしただけで銃殺されるというのはあまりにも行き過ぎだ。

しかしながら、この事件は「ふしだらな娘が悪い」という話で帰結したのである。外で若い男と会って親に反抗するようなふしだらな娘を、父親は自らの手で始末したわけで、これは一族の名誉を守るための「名誉殺人」だとして父親を称賛する声も溢れていた。

一年前には14歳の少女が勝手に男性と恋に落ちて駆け落ちしたというので、父親に鎌で斬り殺される「名誉殺人」が起きていた。

こうした事象はイランだけではない。イスラムの戒律が強いアフガニスタンや、パキスタンや、サウジアラビアや、その他の中東や北アフリカのイスラム国家ではごく普通に「今でも」見られる現象なのである。

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