◆堕ちていく日本。これまで途上国で起きていたような産み捨て事件が続々と……

◆堕ちていく日本。これまで途上国で起きていたような産み捨て事件が続々と……

戦後の混乱期には日本で赤ん坊の産み捨て事件が続出した。それも致し方ない時代だったかもしれない。日本の国土は見渡す限り焼け野原と化し、人々は飢え、おにぎり一つで身体を売って「こんな女に誰がした」と女性が嘆く時代だったのだ。

孤児《みなしご》も多かったが、親を失った子供たちだけでなく、親に棄てられた子供たちも多かったのである。しかし戦後の混乱が収まるにつれて、赤ん坊の産み捨ての事件はどんどん減少していった。

しかし、赤ん坊の産み捨ては貧困と非常に重大な関連性がある。2000年代から日本の貧困が隠せなくなっているのであるとしたら、日本でも赤ん坊の産み捨てはこれから増えて当然だろう。

こうした産み捨て事件については著書『ボトム・オブ・ジャパン〜日本のどん底』でも取り上げたが、私は今も注意深く日本の底辺で起きている赤ん坊の産み捨ての事件を注視して見つめるようにしている。すでに日本では、底辺で少しずつ産み捨ては増えているのである。

ブラックアジア:産み捨て事件

日本人全体が貧困に堕ち、もう貧困に生きるのが当たり前になっていくこれからの時代、子供の産み捨てはさらに増えていくことになる。

最近も相変わらず赤ん坊の産み捨て事件が起こっている。和歌山県白浜町のホテルでも新生児の遺体が棄てられていて、31歳の女性が逮捕されている。このゴミ箱は入浴施設の女性脱衣場内にあった。

名古屋市中区でもビジネスホテルに赤ん坊が棄てられていた。ゴミ箱ではなく配管室に隠すように棄てられていた。親は21歳の男性と20歳の女性だった。「子供が生まれた時にお金がなく、どうしたらいいかわからなかった」と彼らは警察に自供している。

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