『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』全編ペーパーバック化完了!

『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』全編ペーパーバック化完了!
ブラックアジア全ペーパーバック化
ブラックアジア全ペーパーバック化

ブラックアジアのルーツと言えば、東南アジアの売春地帯です。この東南アジアの売春地帯を描いて、カルト的な人気を得てアンダーグラウンドで読み継がれてきたのが『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』です。

書籍化されていた一部のブラックアジアのコンテンツですが、2018年に出版元が事業停止したことから電子書籍化の企画がスタートし、カンボジア編からフィリピン編まですべてを網羅し、さらに本編に収録できなかった「はぐれコンテンツ」を外伝として含めて電子書籍化が完了したのが2021年でした。

これによって『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』は全9冊をすべて電子書籍で読むことができるようになりました。それぞれのコンテンツの一覧は以下にあります。

『売春地帯を、さまよい歩いた日々』これがブラックアジアの原点

そして、2022年3月11日。いよいよ、全9冊をすべてがペーパーバック(紙の書籍)としても手に入るようになったことをここに報告します。

ブラックアジアはインターネットで生まれたコンテンツなので、電子書籍で読むのを好む読者もいますが、「どうしても紙で読みたい」という読者もおられます。やっと、全編を紙の書籍にできたことに安堵しています。

ずっしりとした紙の質感を感じながら、ブラックアジアの世界に沈没して頂ければ嬉しく思います。ブラックアジアのコンテンツはそれぞれ分量が非常に多いので、どれを手にしてもかなりの手応えです。

『売春地帯を、さまよい歩いた日々』ペーパーバック化完了!

『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』、詳細についてはこちらのページから

電子書籍版とペーパーバック版では表紙が違います

ところで、ブラックアジアの電子書籍版とペーパーバック版では表紙が違うことに気づいた方もおられると思います。(絶対貧困の光景のみ同じです)

ペーパーバックは紙として持ち歩き、さらにペーパーバックはカバーを付けないで持ち歩く人も多いことを考えてそうしております。あまり派手な写真が印刷された表紙だと持ち歩くのに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。

もちろん、ブラックアジアは売春地帯のリアルストーリーですので、他人様の前に出すのはなかなか抵抗もあると思います。そう考えると、控えめな表紙でも、カバーを付ける人の方が多いかもしれませんね。

コンテンツの順番としては、(1)カンボジア編、(2)タイ編、(3)パタヤ編、(4)インドネシア編、(5)インド・バングラデシュ編、(6)絶対貧困の光景、(7)フィリピン編、(8)外伝1(9)外伝2 となっております。

どれから読んでも問題ないような作りになっておりますので、気になる国から読んで下さって問題ありません。

ページ的に最も多いのは「インドネシア編」です。そのため、インドネシア編のペーパーバックは値段が高くなってしまいました。

ペーパーバック化はページ数がそのままコストになってしまいます。なるべくページが増えないように創意工夫はしているのですが、どうしても限度がありますので、どうぞご了承下さい。

ブラックアジアはもともとインターネットのコンテンツですので、それぞれを書籍化することを考えないで書きたいだけ書いておりました。今後のコンテンツは電子書籍とペーパーバックの分量を考えて出していきたいと思います。

ブラックアジアを読んで学校を辞め、仕事を辞めて東南アジアに

ブラックアジアは、これが書かれていた2000年代当時は、他にこのような読み物はほとんど存在しなかったので、まさに唯一絶対のコンテンツでした。今もブラックアジアの類書はまったくありません。

『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』のテーマは売春地帯なのですが、実は全編を通して貫かれているのは「貧困に生きる女たちの人生や内面」であり、こちらが大きな隠れテーマとなっています。

私は1980年代の後半に何気なくタイに一人放浪の旅に出て、こうした女性を知るようになり、彼女たちから人生を学びました。私にとって彼女たちは、社会の矛盾や、生きる意味や、資本主義の神髄を教えてくれる教師なのです。

だから、私は社会の底辺で必死で生きている女性たちを今でも尊敬しています。彼女たちには愛情も感じていれば、一緒にいる時間の心地良さもあります。そして、彼女の置かれている立場を通して、考えたり感じたりしているのです。

こういうスタンスで東南アジアの女性たちを書く男は誰もいませんでした。類書はまったく出ないのは、隠れテーマである貧困や女性に対する愛情までを含む書き手がなかなかいないことに尽きます。

だからブラックアジアをはじめて書き始めた時、誰も読んでくれないだろうと思って、出会った女性を忘れないために自分の思いを書こうというスタンスでした。しかし、本当はそうではなかったのです。少なからずの男たちが、まさに私と同じ想いで女性たちを見つめていて、あの荒んだ売春地帯で愛や哀しみを見出していました。

そうした男たちがブラックアジアを熱狂的に支持してくれました。

「東南アジアのアンダーグラウンドの奇書」とも言われたブラックアジアは、まさに同じ想いを共有してくれた男たちに支えられてきたとも言えます。

さらに、まだ東南アジアの売春地帯を知らない人たちも共鳴してくれました。2000年代、ブラックアジアを読んで、多くの日本人が東南アジアの売春地帯に向かいました。学校を辞め、仕事を辞めて、日本を捨てて東南アジアに行ってしまった男たちも大勢いました。

私が東南アジアに何気なく向かって人生が変わったように、ブラックアジアを読んで人生が変わった男たち……。彼らの何人かは、今もメールでやりとりしています。

このような「奇書」が電子書籍と共に紙の書籍でも全編が読めるようになったことを報告できるのが嬉しくて仕方がありません。『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』の世界を紙でも堪能したい方、どうぞ好きな国のブラックアジアからお読み下さい。

ブラックアジア売春地帯をさまよい歩いた日々
ブラックアジア カンボジア編
ブラックアジア タイ編
ブラックアジア パタヤ編
ブラックアジア インドネシア編
ブラックアジア インド・バングラデシュ編
ブラックアジア番外編 絶対貧困の光景
ブラックアジア フィリピン編
ブラックアジア外伝1
・ブラックアジア外伝2

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