アメリカが世界最大の覇権国家であるのは誰もが知っている。しかし、そこに住む国民の全員が映画のセレブたちのように派手に暮らしているわけではない。
失業率は8%を超え、フードスタンプに頼る人たちは4000万人以上、さらにラテン系や黒人たちの貧困層も拡大しており、成功者や勝ち組と言われる層は、ほんの少ししかいない。
長期のスパンで見ると、1970年代のベトナム戦争の泥沼から敗戦に至る流れの中でアメリカの威信は傷ついていた。
さらに1980年代のレーガン政権以降、アメリカからは中間層が没落する動きがずっと続いていた。